文庫本よりは、少し大きい手のひらサイズ。
絵がかわいいし、ひらがなだから、子供も大人も読める。
もしも、違う方を選んでいたら、という、もしもの世界についてのはなし。
後悔する必要はない。もしものせかいは、自分の中にあって、自分だけの、エネルギーになるんだそうだ。
心強く思えた。
「少し前の私に、どうしても必要な物語でした」 ヨシタケシンスケ
もしも なにかを なくしたら。
もしも もどって こないなら。
男の子が寝ていると、大事にしていたロボットが話しかけます。
「やあ、おはよう。突然で申し訳ないんだけど、
ボク、もしものせかいに行くことになりました」。
「もしものせかい」がどんなところか、
どうして「もしものせかい」に行かなくちゃいけないのか、
小さくなってしまった「いつものせかい」でどう生きていけばいいのか……
ロボットは、ひとつひとつ説明しはじめます。
本書『もしものせかい』は、多忙な著者にとって、
はじめて「誰かに依頼される前に生まれた物語」でした。
自身の悲しい経験により、
この物語を描かないと先に進めないーー
つまり、少し前の“ヨシタケシンスケ”にとって、
『もしものせかい』はどうしても描く必要のある物語だったそうです。
悲しみや喪失感を忘れようとしたり、
もとの自分を取り戻そうとしたりするのではなく、
その経験そのものをまるごと抱えて生きていくこととは?
そして「その先」への思いが詰まっています。
「もしものせかい」を持つすべての人へ。
文庫本よりは、少し大きい手のひらサイズ。
絵がかわいいし、ひらがなだから、子供も大人も読める。
もしも、違う方を選んでいたら、という、もしもの世界についてのはなし。
後悔する必要はない。もしものせかいは、自分の中にあって、自分だけの、エネルギーになるんだそうだ。
心強く思えた。