『福田恆存の手紙』(福田逸著)は、評論家・福田恆存の人柄や思想を手紙を通して知ることができる貴重な一冊です。形式ばらずに綴られた手紙からは、知的でありながら温かみのある人柄や、文学・芸術・人生に対する洞察が感じられます。文章は率直で深みがあり、読むたびに福田恆存の思考や価値観に触れられるため、文学や哲学、昭和文化に関心のある読者にとっても味わい深い内容でした。
「接吻などされるどころか、「おつきあひいたゞく」ことさへ出来ません」
(ニューヨークから吉田健一宛、昭和二十九年三月十五日)
「日本語では照れくさいので英語で申します I miss you!」
(ドナルド・キーン宛、昭和三十年九月二十三日)
「高飛車な言葉でお気に障るかもしれませんが、あなたは間違っておいでです」
(杉村春子宛、昭和三十五年)
初公開 !! 約100通の手紙から、希代の文学者の思考と息づかいがよみがえる。
吉田健一・大岡昇平・Dキーンら文学者に、芥川比呂志・杉村春子ら演劇人に、教え子や友人に宛てた約100通の手紙を初公開。
戦後日本の知識人を代表する文学者の生々しい息づかいを伝える貴重な手紙を、恆存の次男で演出家・翻訳家でもある福田逸が詳細に解説する。
没後30年、福田恆存の新たな相貌!
第一章 教え子への手紙
第二章 女性演出家への手紙
第三章 吉田健一との往復書簡
第四章 ドナルド・キーンとの往復書簡
第五章 キーンへの手紙、その後
第六章 演劇人への手紙
終章 下諏訪の友へ
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