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枢やなさんの『黒執事（35）』は、長く続くシリーズの中でも物語が大きく動く重要な巻です。執事セバスチャンと主人シエルの関係、そしてファントムハイヴ家を巡る陰謀がより深く描かれ、緊張感とドラマ性が一層高まります。登場人物たちの信念や裏切り、過去の因縁が絡み合い、読者を引き込む展開が続きます。美しく緻密な作画と独特の世界観が光る、シリーズ屈指の濃密な一冊です。