現実のようでどこか非現実的な、不思議な手触りのある物語でした。結婚という制度や夫婦の在り方が、静かで淡々とした語り口のなかにじわじわと滲み出していて、読んでいて不安になるような、それでいてどこか心地よい不思議な読後感がありました。相手と生きるということの難しさや、自分自身が変わっていく感覚がリアルで、誰の中にもある「違和感」を丁寧に掬い上げている作品だと感じました。ページを閉じた後も、言葉にできないざわつきがしばらく残りました。
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発売日: 2018年10月16日
発行元: 講談社
子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。「夫婦」という形式への違和を軽妙洒脱に描いた表題作が第154回芥川賞受賞! 自由奔放な想像力で日常を異化する傑作短編集。
専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く表題作で芥川賞受賞!他に「藁の夫」など短編3篇を収録。子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。自由奔放な想像力で日常を異化する傑作短編集。
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