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『論より詭弁~反論理的思考のすすめ~』の読書感想文をご紹介します。
本書は、単に論理の穴を突く技術としてではなく、人がどのようにして非論理的な主張を受け入れてしまうのか、その心理に迫ります。
著者は、詭弁を単なる悪とせず、人間社会におけるコミュニケーションの一側面として捉えています。
私たちは日々の生活の中で、論理だけでは割り切れない状況に直面することが多々あります。
そんな時、いかに相手を納得させるか、あるいは納得させられてしまうのか。
本書は、そのからくりをユーモラスかつ鋭く分析しています。
論理的思考が重んじられる現代において、あえて「反論理」の視点から物事を捉えることで、私たちはより多角的かつ柔軟な思考力を養えるのではないでしょうか。
論理の限界を知り、人の心の動きを理解するためのヒントが満載の一冊だと感じました。