物語は闘技大会のシーンから始まります。
「次に触れたら殺す」
大会中、アズールがニナに触れたことで前回の物騒な宣言通り、斬りかかったセト。
ハラハラしながら見守っていましたが、王の制止で直接対決ならず。
ホッとしたような、肩透かしを食らったような気分です。
闘技大会が終わった後、「命の危険がなくなったからフォルトナに帰ろう」とアズールは告げます。
自分を見つけてくれた人と、自分が見つけた人。
ふたりと深く関わったからこそ、その間で揺れずにいられない気持ちも分かる気がします。
揺れたとしても、強い意志を持っているニナが出した答えは……
そうきたかー!と、唸らずにはいられませんでした。
その後のアズールの言動も、理性的でニナを大切にする想いがこもっていて、魅力に溢れています。
ガルガダ王の意向で早められたセトとニナの婚姻。
アズールのことを忘れられないニナが、複雑な思いで気落ちするのは当然ですよね。
そんな折、何者かから差し入れられたハーブ。
幽閉されたセトと話すため、ニナはそのハーブ入りの蜂蜜酒を持っていきます。
それによって、思わぬ事態に陥るニナ。
まさかの毒入りだった蜂蜜酒を飲んだセトは倒れ、ニナは暗殺未遂の犯人として拘束されてしまいます。
折角、関係が上手くいっていたというのに。
ふたたびセトが心を閉ざしてしまうのでは? と心配になりました。
果たして犯人は誰なのか。
そして、その動機とは一体……?
息をつかせない怒涛の展開に、ますます目が離せません!