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タルトが饅頭に訳されるなど日本読者のことを考えた物語。注釈は物語の注釈だけに在らず。日本を背負う大先生の訳に驚嘆し、訳者の逸話を披露し、誤訳の意味を推測し、訳の意図に思いを馳せる、一風変わったアリス体験。不思議の国は現実に通ず。
もし『不思議の国のアリス』を日本の文豪が翻訳したら?そんな夢のような構想が現実となったのが、1927年刊行の書籍『アリス物語』。芥川龍之介と菊池寛による訳文は、アリスや不思議の国の登場人物たちがいきいきとユーモラスに描かれ、今なお色あせない魅力にあふれています。本書は、原書にあったいくつかの不足を補い、注釈や解説を付加した『完全版 アリス物語』です。
タルトが饅頭に訳されるなど日本読者のことを考えた物語。注釈は物語の注釈だけに在らず。日本を背負う大先生の訳に驚嘆し、訳者の逸話を披露し、誤訳の意味を推測し、訳の意図に思いを馳せる、一風変わったアリス体験。不思議の国は現実に通ず。