『トリガー 人を動かす行動経済学26の切り口』は、心理学や行動経済学の知見を基に、人の行動や意思決定を動かす要因を26の視点で解説する一冊です。印象的だったのは、些細な言葉や仕組みが人の行動に大きく影響することを具体例で示している点です。自己啓発としては、他者とのコミュニケーションや説得、チーム運営に応用できる知識が多く、自分の行動を振り返り改善するヒントも得られる実践的な内容でした。
本書の狙いは、行動経済学を「マーケティング」につなげることーー。
今、最もホットなビジネス理論の1つである「行動経済学」。
しかしながら、その注目度に反して、ビジネスプラニングの表舞台に上がってくる機会は決して多くありません。
この学問に興味を持ったビジネスパーソンからも、いかに「転用」すればいいかわからず、活用を断念したという声をよく聞きます。
その主な理由は以下の3つ。
1言葉が難しいから
2体系化されていないから
3検討フレームワークになっていないから
こうした課題を解決し、行動経済学をマーケティング領域で実践的に活用するためのエッセンスまとめたのが本書です。
行動経済学の基礎についての説明を行うほか、
各理論を目的別5カテゴリーに分類し、26の切り口として整理、
アナロジカル・シンキングを使って、現場で使える施策に落としこむまでを順を追って解説します。
理屈だけでは突破できない昨今の成熟化社会において、生活者の感情的、非論理的な判断や選択のメカニズムを説き明かし、それを逆手に取った攻略法、いわば「心のスキ」を突く手法が、まさにこんな時代における事業戦略やマーケティング戦略を考える上での一つの突破口になり得るはずです。
本書が、読者の皆さまが新たなマーケティング施策アイデアを創発する際の、一助になれれば幸いです。
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