『大阪万博の戦後史』の読書感想文をご紹介します。
本書は、1970年の大阪万博から2025年の大阪・関西万博へと続く歴史を鮮やかに描き出しています。
単なるイベントの記録ではなく、日本の社会、文化、そして人々の意識の変化を万博という舞台を通して読み解く視点が興味深く感じられました。
高度経済成長期の熱気と未来への希望に満ち溢れていたEXPO'70と、現代社会の課題を踏まえ、持続可能性や多様性を重視する2025年万博。
二つの万博を比較することで、日本の戦後史における大きな変遷を改めて認識させられました。
過去の遺産を継承しつつ、新たな未来を創造しようとする大阪のエネルギーが伝わってくる一冊です。
万博に関わった人々の情熱や苦労が垣間見え、感慨深い読後感となりました。