気候変動問題に対して私たち一人ひとりがどう関わり、企業や政府と連携していくべきかが詳しく説明されています。鷲津さんは、環境問題の現状とその解決に向けた道筋を、社会的・経済的な観点からバランスよく述べていて、ただの理論にとどまらず、実践的なアプローチが紹介されている点が非常に参考になりました。カーボンニュートラルを実現するために何が必要か、どう行動すべきかを具体的に学びたい人にとって、非常に価値のある一冊だと思います。
脱炭素社会の実現のためには、技術革新に加えて、社会そのものが変わっていく必要があり、関連する社会科学の知見はその実現に不可欠である。本書は、政策学、経済学、法学、社会学、経営学等の社会科学の視点から、脱炭素社会をどう考えることができるか、それにどう貢献できるかを紹介する。温暖化の国際交渉、世代間の衡平、カーボンプライシング、気候変動対策法制等に関する最新の知見を紹介。
第1章 日本の脱炭素(GX)政策と資源
コラム1 EU のCE の取組み
第2章 カーボンニュートラル社会が求められるに至る経緯と市民社会の役割
--カーボンニュートラル社会の実現に市民参加は不可欠
コラム2 気候変動問題におけるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の役割
第3章 気候変動問題,世代間衡平,持続可能性
コラム3 気候変動枠組み条約交渉を振り返って
コラム4 パリ協定を巡る外交交渉
第4章 日本の気候変動対策法制と脱炭素社会
コラム5 環境・人権(企業の持続可能性)に関するデューディリジェンス
トピック 議事録を通じた制度認識理解
--原子力損害賠償支援機構法における一般負担金に着目して
第5章 脱炭素化ーー企業の視点
コラム6 カーボンフットプリントを活用するーーインターフェイス社
コラム7 脱炭素の動機づけーーパタゴニア社
第6章 グローバル気候変動ガバナンスの発展と挑戦
コラム8 COPについての豆知識
第7章 脱炭素とカーボンプライシングの役割ーー国内外での普及
コラム9 環境経済学におけるノードハウスの貢献
第8章 温暖化と社会経済の超長期シナリオのモデル化と評価
--茅の要素分析,SSP,ノードハウスのDICE モデル
コラム10 シミュレーション用DICE-EXCELワークシートの使い方
コラム11 地球温暖化のメカニズムと研究の歴史
第9章 カーボンニュートラルとエネルギー転換の地政学とガバナンスの課題
コラム12 重要鉱物と再エネ設備のためのガバナンス指針
第10章 スマート社会の産業連関分析
コラム13 スマートシティーー自治体業務のデジタル化
コラム14 東京電力グループの再生可能エネルギーを用いたスマートなCNソリューション
第11章 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミー
コラム15 自動車リサイクル法とソフトロー
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