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森鴎外の『最後の一句/山椒大夫ほか』を読みました。
特に印象に残ったのは、「山椒大夫」です。
安寿と厨子王の姉弟が、人買いに騙され、それぞれ過酷な運命を辿る物語は心を打ちます。
特に、安寿が弟を逃がすために自ら命を絶つ場面は、その献身的な愛と悲劇的な結末に胸を締め付けられてしまいます。
また、「最後の一句」では、老いた俳人が自身の死を意識しながら詠む句に、人生の深い味わいを感じました。
人生の終末を静かに見つめる姿は、自分や家族の人生の意味や価値についても考えさせられます。
また、日本の伝統文化である和歌や俳句の世界にも触れることができ、新たな発見もありました。