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ポーラ・ホーキンズの『ガール・オン・ザ・トレイン』は、通勤電車から見える“理想の夫婦”に心を寄せる女性が、ある失踪事件に巻き込まれていく心理サスペンスです。語り手が複数存在し、それぞれの視点で語られる構成が秀逸で、信頼できない語り手たちによって真実が少しずつ明かされていく過程はスリリングかつ巧妙です。アルコール依存や記憶の欠落など、人物の内面の脆さが物語に深みを与え、読後に強い余韻を残す一冊です。











