シンプルな材料で、からだに優しいお菓子づくりをしたいと思って購入したのがこちらの本です。
クッキーやビスケットには、通常たっぷりのバターなどを使うのが基本で、それはそれでおいしいのですが、食べる頻度が悩ましいところ……。
こちらの本のタイトルには、「まいにち食べたい"ごはんのような"」という言葉がつけられています。
私にはそれは、派手さはないかもしれないけれどじんわりとおいしいクッキーやビスケットを彷彿とさせ、そんなレシピを考案した本というところに魅力を感じました。
実際にページを開いてみると、全粒粉や菜種油、てんさい糖やメープルシロップなど、滋味深い材料で作るレシピが並んでいます。
こちらの本のレシピで作るクッキーは、噛むたびにじんわりと甘みが口の中に広がっていくような、ゆっくりとしたおいしさが楽しめるのでお気に入りとなりました。
最小限の油分で生地をまとめているので、型抜きの際に生地を冷蔵庫で休ませる必要もありません。
またお菓子作りのあとの洗い物も、ボウルがべとつくこともほぼなく、労力も最小限に抑えられるのも魅力です。
「ごはんのような」という言葉には、作る工程にかかる時間も割とスピーディにできることもあるのかなと私は感じています。
油分が元々液体なので、室温に戻す手間もかかりません。
そしてシンプルな材料だからこそ、素材のおいしさが楽しめる……そんなレシピ集だと思います。
バターたっぷりの贅沢な材料で作るお菓子もおいしいですが、それに少し疲れを感じてしまったり、からだにやさしいお菓子にも興味を持った方にはおすすめの本です。