過去ではなく“いまどう生きるか”に視点をぐいっと引き戻してくれる本。原因論ではなく目的論、承認欲求から自由になる“課題の分離”など、一見きびしいけれど優しいメッセージが刺さった。誰かの期待ではなく、自分で選ぶ人生にそっと背中を押される。対話形式で進むので、哲学書が苦手な私でも、自分の悩みと重ねながら読めた。
『嫌われる勇気』は、人間関係における「他者の課題」と「自分の課題」を分けることで、より自由に生きられるというアドラー心理学の考えをわかりやすく示している本だった。特に「他人にどう思われるかは、相手の課題であって自分の課題ではない」という言葉が印象的だった。これまで私は、周りに合わせたり、嫌われないように振る舞うことが正しいと思っていた。しかしそれは、自分の人生を他者に委ねていることだと気づかされた。もちろん、ただわがままに生きるという意味ではない。自分が本当に価値を置く生き方を選び、それに責任を持つことこそが「自由」であり「勇気」なのだと感じた。他人に振り回されず、自分の軸を持ちたい人にぜひすすめたい一冊である。
アドラー心理学を元に、哲人と青年の会話形式で物語が進んでいきます。なのでとても読みやすく、勉強しやすい本という印象を受けました。アドラー心理学の根本である世界はシンプルであり、人間は皆幸福になるという考えが印象に残りました!
この心理学は日本人には刺さりやすいかも。
私自身は、愚痴や不満の話の多い友人への対応にちょうど悩んでいた頃、解決策はないかと思い読んだ。
相手のことは大切だ、と思っている。
しかし、その相手の課題や相手が抱く劣等感までを丸ごと一緒に背負うのは、本当に優しさなのか、思いやりなのか、自分が優越感を抱きたいがためなのか、どうなのか。
この問題は自分自身の課題??
それとも相手の課題??
これが明確にできると、友人関係だけでなく、仕事中のあらゆる場面でおこる悩みも不思議なくらい解決できた。
実践で使える心理学のひとつ。
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読んで、子育て中の私にとって、大きな気づきがありました。
アドラーの教えは、「他人の期待に応えようとすることが、自己肯定感を低くする原因だ」というところが頭に残っています。
私は日々、仕事や家事や子育てに追われる中で、周りの期待に応えなければならないと感じ、つい自分を犠牲にしてしまうことが多いと感じていました。しかし、この本を読んで、「他人にどう思われるか」を気にしすぎている自分に気づき、もっと自分の価値を大切にしようと思えるようになりました。
また、アドラーの「課題の分離」の考え方も心に響きました。子どもが自分で失敗し、学び成長する過程を見守ることが重要だと気づきました。
過干渉になりがちなので、子どもにとっての「失敗する権利」を尊重し、より信頼して任せる勇気を持とうと思いました。
親として、子どもの成長を見守ることが、自分の成長にもつながることだとわかりました。
この本は、子育てにおいても自己肯定感を高めるために大切な心構えを教えてくれる一冊でした。
















