A・J・エイヤー『言語・真理・論理』(吉田夏彦訳)は、20世紀初頭の論理実証主義を代表する哲学書で、言語の意味、科学的命題、倫理や形而上学の位置づけを論理的に整理しています。経験的検証可能性を基準に、意味のある命題と無意味な命題を区別し、哲学の役割を明確化する点が特徴です。論理や科学の言語分析を通じて、哲学的問題を整理する方法を学べるとともに、倫理や宗教、形而上学に対する厳密な態度を理解する手助けとなる一冊です。
無意味な形而上学を追放し、〈分析的命題〉か〈経験的仮説〉のみを哲学的に有意義な命題として扱おう。初期論理実証主義の代表作。解説 青山拓央
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哲学の議論の大部分は「形而上学」、すなわち真にも偽にもなりようのないナンセンスな命題を弄んでいるに過ぎない。意味のある命題とは〈分析的な文〉か〈経験によって検証できる文〉に限られる――。過激で鮮やかな主張をひっさげて、20世紀の哲学史に大きな影響を与えた論理実証主義の代表作。〈感覚-内容〉といった経験的所与から世界を記述し、倫理的判断や他者の存在についても考察は及ぶ。本書は多くの批判に晒されたが、今なお問題提起の鋭さとアイデアの独自性で生命を失わない。 解説 青山拓央
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ナンセンスな形而上学を追放せよ!
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【目次】
第一版の序文
第一章 形而上学の除去
第二章 哲学の機能
第三章 哲学的分析の本質
第四章 ア・プリオリなもの
第五章 真理と確からしさ
第六章 倫理学と神学との批判
第七章 自己と共通世界
第八章 哲学上の主要な論争の解決
序論
訳者あとがき
解説 青山拓央
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