『無門関 全48則 あたりまえに出会う禅問答』は、禅の公案集『無門関』の全48則を現代語でわかりやすく解説した一冊です。日常の中で出会う禅問答を通して、固定観念や思考の枠を超える智慧や心の自由を学べます。実践的な示唆が豊富で、読むことで日常生活や人間関係に活かせる柔軟な思考力や洞察力が養われる、禅入門書として非常に有用な書です。
わたしたちの人生には様々な苦難が、あたかも二重三重の関所のように待ち構えている。にもかかわらず、「人生に関所はなく、道は縦横に通じている」と、中国宋代に編纂された公案(禅の問題)集『無門関』はいう。生後一歳で脊髄性小児麻痺を患った著者が、自らの禅道場(黄檗宗)での修行体験と徹底した思索に基づいて『無門関』全48則の公案を読み解く。
『無門関』全48則 目次
まえがき
【序】門のない関所ー無門関
【第一則】犬の仏心ー趙州狗子
【第二則】狐に生まれ変わった老人ー百丈野狐
【第三則】指を切られた小坊主ー倶胝竪指
【第四則】達磨に髭がないー胡子無鬚
【第五則】木に登った人ー香厳上樹
【第六則】にっこり笑った迦葉ー世尊拈花
【第七則】お椀を洗っておけー趙州洗鉢
【第八則】車輪を外した奚仲ー奚仲造車
【第九則】悟らない仏ー大通智勝
【第十則】酒飲みの清税ー清税孤貧
【第十一則】趙州と庵主ー州勘庵主
【第十二則】瑞巌和尚の主人公ー巌喚主人
【第十三則】食堂に来た徳山ー徳山托鉢
【第十四則】猫を殺した南泉ー南泉斬猫
【第十五則】棒で叩かれた洞山ー洞山三頓
【第十六則】鐘と袈裟ー鐘声七条
【第十七則】侍者を呼んだ慧忠ー国師三喚
【第十八則】麻三斤の仏ー洞山三斤
【第十九則】日常の心ー平常是道
【第二十則】大人物の心掛けー大力量人
【第二十一則】雲門の大便ー雲門屎
【第二十二則】門前の幡ー迦葉刹竿
【第二十三則】善悪を超えたときー不思善悪
【第二十四則】江南の春ー離却語言
【第二十五則】言葉で表せない世界ー三座説法
【第二十六則】簾を巻いた修行僧ー二僧巻簾
【第二十七則】説かなかったこととはー不是心仏
【第二十八則】提灯の火ー久嚮竜
【第二十九則】幡か風かー非風非幡
【第三十則】心が仏ー即心即仏
【第三十一則】五台山の道ー趙州勘婆
【第三十二則】言葉と沈黙ー外道問仏
【第三十三則】無碍自在の心ー非心非仏
【第三十四則】仏道の極意ー智不是道
【第三十五則】幽霊になった美人ー倩女離魂
【第三十六則】大人物に会ったときー路逢達道
【第三十七則】柏の木ー庭前柏樹
【第三十八則】窓の外の牛の尻尾ー牛過窓櫺
【第三十九則】喋り過ぎた僧ー雲門話堕
【第四十則】瓶を蹴り飛ばした山ー 倒浄瓶
【第四十一則】達磨と慧可ー達磨安心
【第四十二則】文殊と女ー女子出定
【第四十三則】竹篦問答ー首山竹篦
【第四十四則】芭蕉の杖ー芭蕉杖
【第四十五則】釈迦より上の人ー他是阿誰
【第四十六則】百尺の竿ー竿頭進歩
【第四十七則】死を免れる方法ー兜率三関
【第四十八則】一の字を書いた乾峰ー乾峰一路
あとがき
参考文献
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