この本は、本当に平野レミさんそのままの魅力が詰まっていました。
今でこそ「自分らしく」「やりたいことをやろう」という風潮がありますが、彼女が活躍されていた時代を考えると、その生き方は本当にすごいと思います。
息子の野球の試合を仕事で観に行かなかった際、他の保護者から余計なお世話な一言を放たれたというエピソードは、あの時代なら特にそうだろうなと感じました。それでも全く気にしなかったレミさんの強さが素敵です。
また、息子夫婦を語る際に「あーちゃんも率も」と、お嫁さんを先に出すところにも、彼女の愛情深さが表れていて感動しました。
「自分が仕事をしているから、息子たちともうまくやっていけている」という言葉は、非常に真実味があります。どんな関係性であれ、自分自身の楽しみや居場所を持っていることが、人生を豊かにするのだと改めて教えてくれる一冊でした。