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山本常朝・田代陣基・佐藤正英・吉田真樹『定本 葉隠 〔全訳注〕 下』は、江戸時代の武士道思想書『葉隠』の下巻を、全訳と詳細な注釈付きで現代語に翻訳した決定版。原典の精神や哲学を丁寧に解説し、武士の倫理観・覚悟・死生観を理解するための文脈や歴史的背景も補足している。古典としての価値を維持しつつ、現代読者が思想の本質に触れることができる示唆に富む一冊だった。
享保元年(1716)九月十日、『葉隠』はついに完成。山本常朝と田代陣基の邂逅からほぼ六年半の歳月が経過していた。その間、陣基は武士たるものいかにあるべきかを求めて煩悶し、膨大な語りと書付のなかを彷徨い格闘を続けてきた。下巻には、さまざまに躍動する鍋島武士たちを活写した聞書八・九と、武田信玄、徳川家康、伊達政宗など他国の名だたる武将たちの縦横無尽の活躍を論評した聞書十、そして、これまでに漏れた重要な教訓や挿話を改めて多数取り集めた聞書十一を収録。常朝の語った真の武士の姿の全貌が、ここに陣基の手によって明らかにされる。全三巻完結。
山本常朝・田代陣基・佐藤正英・吉田真樹『定本 葉隠 〔全訳注〕 下』は、江戸時代の武士道思想書『葉隠』の下巻を、全訳と詳細な注釈付きで現代語に翻訳した決定版。原典の精神や哲学を丁寧に解説し、武士の倫理観・覚悟・死生観を理解するための文脈や歴史的背景も補足している。古典としての価値を維持しつつ、現代読者が思想の本質に触れることができる示唆に富む一冊だった。