ありがとう
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主人公は統合失調症の母親と暮らし、父や弟、祖父らを世話する女の子です。
「家族」を壊さないよう気持ちにふたをして過ごす小学生時代から、
壁にぶつかりつつ人生を切り開き、
娘を育てる母になるまでの過程が描かれています。
ヤングケアラーっていう言葉が今ほど知られていないときに
似た境遇だったことがあり、
当時の私も常に「疲れる」とため息をついていました。
小学生が何に疲れるのかと教師には責められてましたが、
今の子供たちにはこんな思いをしてほしくないと思いますし
子供たちに関わる大人が正しい知識を持って
正しい社会資源やケアに繋がれることを願っています。