繊細で脆く、美しくも痛々しい感情が全編に漂い、読んでいる間ずっと胸の奥がひりひりとするような作品でした。登場人物たちの心の叫びや、届かない想いがまるで音楽のように静かに響き合い、読者の心に染み込んできます。愛とは何か、夢とは何かを問われているようで、曖昧なままに過ぎていく時間の切なさがとても印象的でした。過去と現在、希望と絶望の間で揺れる人の心を、詩的で濃密な文体で丁寧に描き出していて、深い余韻が残ります。
あのとき、ふたりが世界のすべてになったーー。
ピアノの音に誘われて始まった女どうしの交流を描く表題作「愛の夢とか」。別れた恋人との約束の植物園に向かう「日曜日はどこへ」他、なにげない日常の中でささやかな光を放つ瞬間を美しい言葉で綴る。谷崎潤一郎賞受賞作。
収録作:アイスクリーム熱/愛の夢とか/いちご畑が永遠につづいてゆくのだから/日曜日はどこへ/三月の毛糸/お花畑自身/十三月怪談
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「アイスクリーム熱」、映画化決定!
☆映画「アイスクリームフィーバー」
2023年夏公開
吉岡里帆、モトローラ世里奈、詩羽、松本まりか
千原徹也 初監督作品
アイスクリーム熱
愛の夢とか
いちご畑が永遠につづいてゆくのだから
日曜日はどこへ
三月の毛糸
お花畑自身
十三月怪談
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