『茨の小径の向こうには ― カントに学ぶ、希望の哲学』は、力武晴紀氏がカント哲学をベースに、困難や試練に直面する人生において希望をどう見出すかを解説した一冊です。哲学的な理論を平易な言葉で日常に落とし込み、抽象的になりがちなカントの思想を具体的な生き方や思考の指針として示している点が印象的でした。特に、理性と道徳、自由意志の観点から希望を考察する手法は、哲学初心者でも理解しやすく、心に響きます。読後には、困難な状況でも自分らしく前向きに生きるための思考の枠組みが広がる、実践的かつ知的刺激のある一冊だと感じました。
「汝が求めるものは汝の内にある。汝の外に尋ねるな。」
ひたすらに「善」や「美」について考え続けた“理性の実践哲学者”、カント。
理想社会に近づくため徹底的に思索を重ねた彼の言葉は、複雑で困難な課題をかかえて現代を生きる我々に、今も希望の光をもたらす。
カントのように考え、誰のものでもない自分らしい人生を歩むにはーー
カントに学び、カントとともに考える、悩み、努める人のための人生論
第1部 内なるものーー「自」の世界
第一章 生きている
第二章 育つ
第三章 考える
第2部 外なるものーー「他」の世界
第四章 自然・宇宙
第五章 わが内なる道徳法則
第六章 人間疎外
第3部 共なるものーー「自・他」交わる世界
第七章 友
第八章 創造と遊び
第九章 歩み続ける道
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