「勝つこと」って何だろうと考えるようになった。『ONE PIECE』はただの冒険漫画じゃなくて、仲間との絆や夢を信じる力、そしてリーダーとしての覚悟が描かれている。その魅力を、海洋学者の山田先生が現実の海賊や海洋問題と結びつけながら解説していて、すごく新鮮だった。
印象に残ったのは、「プライドを捨てる勇気」というテーマ。ゾロがミホークに頭を下げて剣術を学ぶ場面や、ウソップが仲間に謝って戻る場面など、どれも自分の弱さを認めてでも大切なものを守ろうとする姿が描かれている。私もつい意地を張ってしまうことがあるけど、本当に大事なのは「何のためにそれをするか」だと気づかされた。
また、「歯車ではなく進化するパーツになる」という言葉も心に残った。組織の中でただ言われたことをこなすだけじゃなく、自分の役割を考えて動くことが、仲間のためにもなる。これは学校生活や部活にも通じると思った。
この本は、漫画の名シーンを引用しながら、人生に必要な考え方を教えてくれる。『ONE PIECE』を読んだことがある人なら、きっと「そうだったのか!」と新しい発見があるはずだし、読んだことがない人でも、夢や仲間を大切にする気持ちが伝わってくると思う。
ルフィたちのように「やらない後悔より、やってみての後悔」を選べるような人になりたい。夢を叶えるには、まず「夢が叶う」と信じることから始まる――そんなメッセージが、今の僕の背中を押してくれた。












