猫の本3選・額縁関連4冊・隈研吾著書6選をおすすめ

猫好きや建築ファンにぴったりのおすすめ書籍を厳選しました。歴史やデザインに触れながら、新しい発見を楽しんでください!
『その猫の名前は長い』

「何がしきりにわたしたちを臆病者にさせるのだろう。わたしたちを絶えず孤立させ、ああはなりたくないと人に思わせ、軽蔑されやすい顔に変貌させ、何かを証明しなければと常にみずからを追い立てる。この病の名は何だろう。」(本文より)
子育てと家事の合間を縫って育んだ中年女性の友情に入る亀裂を描く「今日やること」、妻の外見を愛し内面を見ない夫の視点で描く「夏風邪」、女の惨めな学生時代を美化して記憶し同級生の男が映画を撮る「水の中を歩く」、冴えない女性社員が先輩社員に抱く淡い恋心を描く「その猫の名前は長い」など、生活のリアリティが滲み出る繊細な物語9作品。
主婦をしながら英米文学の翻訳家となり、アドリエンヌ・リッチやエリザベス・ビショップらに影響を受け小説を書いた著者の初邦訳。牧野美加の美しい翻訳文、大阿久佳乃による英米文学作品と本書の関わりを解き明かす大充実の解説(20P)付。
海が隔てる隣同士の国に暮らすあなたはわたしじゃない、でも、あなたはわたしでもある。社会の常識や家父長制に押しつぶされる痛み、その中でだれかと視線を交わし手を取りあうことの心強さとありがたさ。確かな細部と繊細な記憶を積み重ね描かれる本書は、正気を保つのが難しい世界に生きるわたしたちのための1冊だと思う。
小山田浩子(小説家)
「わたしたち」は単純ではない。それどころか、差異を抑圧する危険性もはらむ。「わたしたち」にならなくては「あいだの差異」をなくすことはできないが、「内なる差異」を抑圧しないため、「内なる差異」を意識的に見つめることを怠ってはならない。リッチも、ビショップも、イ・ジュヘも私もそれぞれの「位置」をもつ。差異を探るため、そしてその上でなぜ「わたしたち」を「わたしたち」と呼べるのか、呼ばなければならないかを見極めるため、彼女たちを読まなくてはならず、知識以上のものに面と向かわなくてはならない。
大阿久佳乃(解説より)
「今日やること」
「誰もいない家」
「夏風邪」
「わたしたちが坡州に行くといつも天気が悪い」
「その猫の名前は長い」
「水の中を歩く人たち」
「花を描いておくれ」
「春のワルツ」
「その時計は夜のあいだに一度ウインクする」
作家のことば
訳者あとがき
解説「わたしたち」になることに関する覚え書き(大阿久佳乃)
作者 | イ・ジュへ/牧野 美加/大阿久 佳乃 |
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価格 | 2310円 + 税 |
発売元 | 里山社 |
発売日 | 2024年06月21日 |
『額縁と名画 : 絵画ファンのための額縁鑑賞入門』

作者 | Penny,Nicholas,1949- 古賀,敬子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 八坂書房 |
発売日 | 2014年04月 |
『額縁の歴史』

貴重な図版を500点近く収録。ヨーロッパの絵画と額縁の“密”な関係を探る!
作者 | クラウス・グリム/前堀信子 |
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価格 | 13200円 + 税 |
発売元 | 青幻舎 |
発売日 | 2021年05月 |
『額縁からみる絵画 古代ローマのフレスコ画から19世紀の肖像画へ』

名画が違ってみえてくる!フランス及び日本で美術の現場に深く携わる著者による絵画鑑賞への新たなアプローチ!!古代ローマの住居壁面から中世の宗教イコンや祭壇画、絵画がインテリアとして王侯貴族の邸宅を飾ったルネサンス、バロック、ロココの時代、さらには19世紀新古典主義の肖像画まで、みせるための手段としての額装が作品にどのようにかかわってきたかを、50余の名画を取り上げ、魅力溢れるエピソードと共に綴る。図版多数。
作者 | 小笠原尚司 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 八坂書房 |
発売日 | 2015年05月 |
『点・線・面』

国立競技場の外壁は全国の杉の板で覆われた。今、私たちの目の前にあるのは小さな点や線であるーー。建築家は風通しのよい物のあり方を求め続けて、木や石、そして土などさまざまな物質との会話を繰り返し、ついに新しい世界の扉を開いた。未来を考えるすべての人のための方法序説。待望の書き下ろし。図版200点収載。
方法序説
20世紀はヴォリュームの時代/日本建築の線とミースの線/構成のカンディンスキーから粒子のギブソンへ/ギブソンと粒子/主知主義対ダダイズム/運動としての時間から、物質としての時間へ/足し算のデザインとしてのコンピュテーショナル・デザインへ/ブルーノ・ラトゥールと写真銃/建築と時間/運動から時間を開放する/カンディンスキーによる次元の超越と埋め込み/相対的な世界と有効理論/建築の拡大と重層/金融資本主義のXL建築/建築の膨張と新しい物理学/進化論から重層論へ/超弦理論と新しい建築/ドゥルーズと物質の相対性
点
大きな世界と小さな石ころ/ギリシャからローマへの転換/点の集合としてのシーグラム・ビル/石の美術館の点への挑戦/点からヴォリュームへのジャンプ/ブルネレスキの青い石/ブルネレスキの点の実験/帰納法の建築/ブルネレスキとトビケラ/液体で点をつなげる/メタボリズムと点/木よりも細い石/日本の瓦と中国の瓦/点の階層化とエイジング/自由な点としての三角形/松葉の原理の成長するTSUMIKI/千鳥という点/線路の砂利という自由な点/離散性と倹約とフレキシビリティ
線
コルビュジエのヴォリューム、ミースの線/丹下健三のずれた線/線からヴォリュームへと退化した日本建築/木の小屋からの出発/ガウディの線/点描画法/熱帯雨林の線/モダニズムの線と日本建築の線/伝統論争と縄文の太い線/移動する日本の木造の線/芯おさえと面おさえ/広重の夕立の細い線/夕立の建築/線の自由とV&A・ダンディ/生きている線と死んだ線/生と死の境をさまよう線/限りなく細いカーボン・ファイバーの線/富岡倉庫の絹のような線
面
リートフェル対クレルクト/ミース対リートフェルト/サハラで出会ったベドウィンの布/ゼンパー対ロジエ/フランクフルトの布の茶室/ライトの砂漠のテント/大樹町の布の家/災害から人を守るカサ・アンブレラ/フラー・ドームと建築の民主化/テンセグリティで地球を救う/細胞とテンセグリティ/800年後の方丈庵/
おわりに
参考文献
図版出典一覧
作者 | 隈 研吾 |
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価格 | 2530円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2020年02月09日 |
『新・建築入門 思想と歴史;クー18-2』

「建築とは何か」という困難な問いに立ち向かい、建築様式の変遷と背景にある思想の流れをたどりつつ、思考を積み重ねる。書下ろし自著解説を付す。===建築は、一見すると哲学とも思想とも関係のない即物的なもので、定義など簡単にできそうである。ところが、建築ほど定義しづらいものはないーー。20世紀末、構築的なものへの批判に晒され混乱をきわめた「建築とは何か」という問いに、著者は建築史と思想史を縒り合わせながら、真正面から立ち向かう。一本の柱が原野に立てられた太古から、ゴシック、古典主義、ポストモダニズム建築まで。建築様式の歴史的変遷の背後にはどのような思想があったのか。本書は、ひとつひとつ思考を重ねつつ、歴史的視座を与えようとした意欲的主著である。著者自身による自著解説を付した、待望の文庫版。===建築を根源から考えぬいた名著この本を書くことで、僕は変わることができた。===【目次】まえがき 第一章 建築の危機 1 すべてが建築である/2 脱構築=脱建築 第二章 建築とは何か 1 物質/2 シェルター/3 空間 第三章 構築 1 洞窟/2 垂直/3 構造第四章 構築と拡張 1 多柱室/2 比例/3 台座/4 ルーフ/5 視覚補正 第五章 構築と自然 1 生贄/2 植物/3 身体 第六章 構築と主体 1 家型原型説/2 外部対内部/3 光による統合 第七章 主観対客観 1 主観的救出と客観的救出/2 ローマという統合/3 ゴシックという主観 第八章 建築の解体 1 透視図法/2 書き割りとテクノロジー/3 絶対的な主観 第九章 普遍の終焉 1 普遍対逸脱/2 新古典主義/3 幾何学と自然/4 自然と崇高 第十章 建築のモダニズム 1 自然の逆転/2 社会の発見/3 理想都市とマルクス/4 構築の否定とミース/5 構築を超えて文庫版あとがき -- 歴史を乗り越えた
まえがき 第一章 建築の危機 1 すべてが建築である/2 脱構築=脱建築 第二章 建築とは何か 1 物質/2 シェルター/3 空間 第三章 構築 1 洞窟/2 垂直/3 構造第四章 構築と拡張 1 多柱室/2 比例/3 台座/4 ルーフ/5 視覚補正 第五章 構築と自然 1 生贄/2 植物/3 身体 第六章 構築と主体 1 家型原型説/2 外部対内部/3 光による統合 第七章 主観対客観 1 主観的救出と客観的救出/2 ローマという統合/3 ゴシックという主観 第八章 建築の解体 1 透視図法/2 書き割りとテクノロジー/3 絶対的な主観 第九章 普遍の終焉 1 普遍対逸脱/2 新古典主義/3 幾何学と自然/4 自然と崇高 第十章 建築のモダニズム 1 自然の逆転/2 社会の発見/3 理想都市とマルクス/4 構築の否定とミース/5 構築を超えて文庫版あとがき -- 歴史を乗り越えた
作者 | 隈 研吾 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2022年03月14日 |
今回ご紹介した猫に関する本や額縁の歴史・デザインを扱った書籍、そして隈研吾さんの著作は、それぞれ独自の視点と深い知識が詰まっています。どの本も読み応えがあり、きっと新しい発見やインスピレーションを得られることでしょう。興味を持ったテーマから手に取って、ぜひ素敵な読書の時間を楽しんでくださいね。皆さんの読書ライフがより豊かになりますように!
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