バルト3国の絵本から横浜の近代文学まで、おすすめの作品をご紹介
バルト3国に触発された素敵な絵本、切ない恋を描いた漫画、そして横浜を舞台にした近代文学作品。心揺さぶられる作品をお届けします。読書好きのあなたにぴったりの一冊が見つかるかもしれません。どうぞお楽しみに。
『もりはいいところ = Brīnišķīgais mežs = The Wondrous Forest : おじいちゃんのパンこね台』
作者 | 三木,卓,1935- Kaijaka,Diāna,1992- |
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価格 | 不明 |
発売元 | かまくら春秋社 (製作・発売) |
発売日 | 2014年03月 |
『午後の曳航』
十三歳の登は自室の抽斗奥に小さな穴を発見した。穴から覗く隣室の母の姿は艶めかしい。晩夏には、母が航海士の竜二とまぐわう姿を目撃する。竜二の、死すら厭わぬ船乗り精神と屈強な肉体に憧れる登にとって、彼が海を捨て母を選び、登の父となる生ぬるい未来は屈辱だった。彼を英雄に戻すため、登は仲間と悪魔的計画を立てる。大人社会の綻びを突く衝撃の長編。横浜港で船員らに取材し一気に書き上げた。38歳の三島が子供世代の目で描く大人の虚妄。
作者 | 三島 由紀夫 |
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価格 | 649円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2020年10月28日 |
『かめれおん日記』
本体価格1700円+税
B6変形(123mm×183mm) 上製
ISBN:978-4-909992-50-5
小品をもって、作者や作品との出会い、本との出会いの場へと誘う「灯光舎 本のともしびシリーズ」第3弾は中国の古典世界を材にした『山月記』や『李陵』などを描いた作家・中島敦の作品3編をお届けします。
パラオ滞在中に出会った島民の女性をユーモラスに親しみあるまなざしで描いた「マリヤン」、ある南の島に伝わったとされる昔話を題材に描いた「幸福」、そしてタイトルとなった「かめれおん日記」を収録。自身の望まぬ環境と喘息の持病に悩むある教師が、突然生徒から渡されたカメレオンを飼育することになる。その珍奇な小動物の観察から、「自身への呵責と省察」が思索的に展開し、現実と内面の世界を往還する。環境に適応できずに衰弱する「かめれおん」と何とか今の状況から脱却を試みる人間が鮮明に描かれる。
南島の自然や人々への愛情あるまなざしと自身の内面をえぐる鋭い観察に加えて、時にシニカルとユーモアを漂わせて精彩をはなつ作品たちをお届けします。また、中島敦の妹・折原澄子氏によるエッセイ『兄と私』を収録。兄・中島敦との想い出と人柄をていねいに描くみごとな文章も必見。
「灯光舎 本のともしび」創刊
人々の心に染み入る作品を取り上げ、小品仕立ての書籍にしてお届けする「灯光舎 本のともしび」。書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに素朴で味わいのある佇まいで、刊行いたします。
撰者には、書物エッセイストで京都銀閣寺に店を構える古書善行堂店主・山本善行氏を迎え、シリーズとしての発刊を目指します。
作者 | 中島敦/著 山本善行/監修 |
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価格 | 1700円 + 税 |
発売元 | 灯光舎 |
発売日 | 2021年12月22日 |
まだまだたくさんの素敵な本がありますが、今日はこの辺でおしまい。これからもたくさんの本を読んで、新しい世界にどんどんドアを開けていきましょう。本との出会いは、あなたの人生に豊かさをもたらしてくれること間違いなしです。新たな読書の旅を楽しんでくださいね。
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