聖書を題材にした小説3選
聖書の世界観に魅了されるなら、ぜひ手に取ってみてくださいね。まず一冊目は、まるで探偵小説のように、古代の秘密を解き明かす壮大な冒険物語。海外で大ヒットした作品で、聖書の知識を深めるのにもぴったりです。二冊目は、一人の男が聖書の教えと向き合い、信仰と科学の狭間で葛藤する物語。ヒューマンドラマとしても楽しめますよ。最後に紹介するのは、聖書の登場人物たちを現代風に描いた作品。個々のエピソードを繋げて一つの壮大な物語が紡がれます。豊かな想像力で描かれた聖書の世界に、きっと引き込まれるはずですよ。
『ヨセフとその兄弟 1』
作者 | トーマス マン/望月 市恵/小塩 節 |
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価格 | 4016円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 |
『小説「聖書」(旧約篇 上)』
聖書に納められた無数の小さな物語が、壮大な絵巻物のように統一性を与えられ、生き生きとした人物描写によって今、よみがえる。百歳で子供を授かるアブラハム、モーセの出エジプト、怪力サムソン、そして悪霊にとりつかれるサウル王ー。親子・兄弟の争い、愛と憎しみ、祝福と呪いなど、あらゆる根源的なドラマが繰り広げられる。旧約聖書は、かくも波瀾万丈の人間ドラマだった。
作者 | ウォルター・ワンゲリン/仲村明子 |
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価格 | 712円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2000年06月 |
『死海のほとり』
戦時下の弾圧の中で信仰につまずき、キリストを棄てようとした小説家の「私」。エルサレムを訪れた「私」は大学時代の友人戸田に会う。聖書学者の戸田は妻と別れ、イラスエルに渡り、いまは国連の仕事で食いつないでいる。戸田に案内された「私」は、真実のイエスを求め、死海のほとりにその足跡を追う。そこで「私」が見出し得たイエスの姿は?愛と信仰の原点を探る長編。
作者 | 遠藤 周作 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 1983年06月28日 |
全ての物語は、人間の生きる道とその苦悩、幸せ、そして対人関係、愛といった要素に溢れていると言っていいでしょう。これらは人生そのものであり、私たちが何世紀にもわたって惹きつけられ、サーチし、考え、学びを得てきたテーマです。そして、教育や啓発のために語られ続けた一つの大きな古典がタイトルとしての”聖書”です。
小説の世界においても、この古代のテキストが新たな視点や発想の源泉となり、多角的な視野から物語が紡がれています。それらは、それ自体が深奥でありながらも普遍的なテーマ性を持つ聖書が、私たちの生活や課題に照らし出され、贅沢な物語として描かれることで、新たな洞察や感動を齎してくれます。
今回ご紹介した作品たちは、預言者の旅を描いた冒険小説、人間の善悪と運命を問うファンタジー、そしてキャラクター心の奥深くに秘めた信仰と苦悩を描いた人間ドラマといった切り口で、聖書の世界を蘇らせています。
それぞれの作品は、聖書という共通の枠組みの中で、全く異なる人間ドラマを描き出しています。一方で小説のマジックは、その物語が読者自身の人生に対して新たな視点を提供することです。ここに挙げた作品は、その体験を十分に満足させてくれます。
ミステリーとしての要素、対人関係の複雑性、宗教の真理の探求など、私たちの抱く好奇心全てに訴えかけてきます。そして、それらが混ざり合い、物語としての深みを増していくのです。
これらの物語は、それぞれ異なる視点から、異なるテーマ探求を魅せますが、それらが交わったとき、思考の新たな面を伺うことができます。そして全ての物語が、私たちが自分自身と他者、そしてこの世界と向き合うための新たな視点を提供してくれるのです。聖書の範囲内だけでない新たな視野を開く、それぞれの作家が描く小説の世界に是非触れてみてください。それは、私たちの心に多くの挑発をもたらし、私たちが見ている世界そのものの広がりを教えてくれるはずです。また次回も、多読を通して新たな世界を見つける旅を一緒に進めていきましょう。
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