ハーメルンの笛吹きの絵本3選
まず1冊目は、美しい描写で読者を引き込む作品です。古くから伝わるこの物語を、新たな視点で描いています。作者の表現力には感嘆させられること間違いなしです。
2冊目は、深いメッセージ性と心洗われるような結末が魅力。読めば読むほど物語の奥深さに気づく作品で、読後感がすばらしいですよ。
最後は、漫画版の「ハーメルンの笛吹き」です。キャラクターたちが鮮やかに活動する姿を描いた一冊で、物語を通じて大切なメッセージを伝えてくれます。子どもだけでなく大人も楽しめる作品となっています。
『ハーメルンのふえふき』
作者 | Grimm,Jacob,1785-1863 Grimm,Wilhelm,1786-1859 ほか |
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価格 | 不明 |
発売元 | 金の星社 |
発売日 | 2015年02月 |
『ハーメルンの笛ふき男』
ハーメルンの笛ふき男の伝説は15世紀からつたわる古い物語です。物語の出来事がおきたのは、ふつうは1284年6月26日とされますが、ブラウニングの物語では、1376年7月22日になっています。さまざまに語りつたえられてきた物語ですが、なかでももっとも有名になり、世界中で愛されてきたのが、ブラウニングによる、この『ハーメルンの笛ふき男』(1849年)です。
作者 | ロバート・ブラウニング/ロジャー・デュボアザン |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 童話館出版 |
発売日 | 2003年09月 |
『ハーメルンの笛吹き男 グリム兄弟『ドイツ伝説集』より』
言い伝えによると、1284年のある日のこと、ハーメルンに、ふしぎな男があらわれました。「たんまり礼をくれるなら、ハーメルンの町からねずみを追い出してさしあげよう」男は笛を吹き、ねずみはいなくなりました。けれど、町の人は男に礼をせず、男は町から出て行きました。そして6月26日、男はもどってきました。目はぎらぎら光り、その心は復讐に燃えてー。今なお謎につつまれる伝説を、ツヴェルガーの精緻なイラストで描きます。
作者 | ヤーコプ・グリム/ヴィルヘルム・グリム |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | BL出版 |
発売日 | 2010年03月 |
これら3つの作品は、どれも一風変わった絵本の中で描かれる「ハーメルンの笛吹き」の物語です。絵本と言えど、それぞれが持つ深いメッセージ性と彩り豊かなビジュアルは、大人の読者にも十分楽しんでいただけます。しかも、それぞれの作品が提示する「ハーメルンの笛吹き」の解釈は、きっとあなたの想像を超えるものでしょう。
一つ目の作品は、ある意味で最も伝統的な「ハーメルンの笛吹き」の物語を描いています。しかし、そこには現代社会の問題意識が織り込まれていて、単なる昔話に留まらない深みがあります。
二つ目の作品は、ハーメルンの笛吹きをモチーフにしつつも、全く違う物語を生み出しています。おとぎ話のエッセンスを保ちながら全く新しい物語を紡ぎだし、読者を引きつけます。
三つ目の作品は、ちょっとダークな雰囲気の中に「ハーメルンの笛吹き」の物語を描いています。読み終えたときの切なさやせつなさが忘れられない作品です。
絵本は、子どもだけでなく大人も楽しむことのできる素晴らしいメディアです。それぞれの作家が、それぞれの世界観を持ち、それを見事にビジュアル化して読者に届けます。その中で描かれる「ハーメルンの笛吹き」の物語は、昔から語り継がれてきたおとぎ話を再解釈し、新たな物語として蘇らせます。
この3つの作品から、古代の伝承が現代の表現でどのように描かれるのか、一緒に見つけてみませんか?どれも素晴らしい作品ばかりなので、ぜひ手に取って、その世界観に触れてみてください。それがきっとあなたの心に新たな色彩を加えてくれることでしょう。
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