錬金術の歴史を知る本 おすすめ5選

あのミステリアスな錬金術、その歴史を追い求めた一冊を紹介します。服部半蔵のように日本の歴史に絡む驚愕の事実が明らかに!中世ヨーロッパの錬金術師たちの知られざる一面も掘り下げ、本当に金を作れるのか解明に挑みます。また、古代エジプトの神々と錬金術の深い関係性もスポットライトを当てています。先進の科学と古代の哲学が交わる、舌足らずなほど美しい世界です。さらに、錬金術が生んだ偽造問題や、絶景を見せる素晴らしいイラストも魅力です。ストーリーは興奮と感動の渦、錬金術の真実に迫る冒険が待っていますよ!
『錬金術の歴史 秘めたるわざの思想と図像』

金にあらざる物質を用いて
金を精製する錬金術は、
古代より人類が追求した
見果てぬ夢だった。
完全性と永遠性を象徴する
金の性質から、錬金術は
不老不死の思想とも結びつく。
本書ではエジプトの冶金術から
中国の錬丹術、
アラビアの錬金術を経て
ルネサンス期に隆盛を見た
西洋錬金術の歩みを、
摩訶不思議な奥義書の
図像とともに紐解いていく。
西洋の歴史、思想と密接に並走する
錬金術の謎を解き明かす決定版。
■第1章 金の寓話
1:ある寓話
・化学の結婚
・薔薇十字団とその社会背景
・結婚に込められた融和の願い
2:太古の金
・金属を手にした人類
・金と国家運営
3:古代地中海世界のものづくり
・大プリニウスの記述から
・ミダス王とアルゴナウタイ
4:揺籃期
・エジプトの冶金術
・メソポタミアの占星術
・中国の錬丹術
■第2章 地中海地域における形成
1:ヘルメスの学
・ヘルメス・トリスメギストス
・コルプス・ヘルメティクム
・エメラルド板の発見
・エメラルド板の内容
2:ギリシャ哲学とギリシャ錬金術
・アリストテレスと錬金術
・第五元素とプネウマ
3:ヘレニズム時代以降の錬金術
・ゾシムスの記録と実践
・錬金術書の寓話的伝達法
■第3章 イスラム世界からルネサンスへ
1:ヨーロッパでの断絶とイスラム世界
・イスラム世界での継承
・知識の天国
・ジャービル文書とその理論
2:イスラム錬金術の発展と伝播
・アル・ラーズィーのエリクシール
・アヴィケンナによる批判
3:十二世紀ルネサンスによる逆輸入
・ラテン語への翻訳
・修道士たちの錬金術
・アルベルトゥス・マグヌス
4:中世末期における錬金術のラテン化
・ベーコンによるふたつの錬金術
・教会による擁護と禁止
・アルナルドゥス
・創作されたルルス
■第4章 奥義書を読む
1:『哲学者たちの薔薇園』
・王と王妃
・白い石
・赤い石
・錬金術師自身への適用
2:『太陽の光彩』
・四部構成の書
3:『神の贈り物』
4:『沈黙の書』
5:『逃げるアタランタ』(抜粋)
■第5章 ルネサンス錬金術とキリスト教
1:ルネサンスの到来
・ダンテとフラメル
・イギリスにて
2:回春のわざ
・完全体としてのアンドロギュヌス
・グノーシス主義
・ネオ・プラトニズムとマルシリオ・フィチーノ
・ヘルメス文書とヌースとしての両性具有体
3:両性具有の王
・フォンテーヌブロー派の芸術思想
・ルネサンス・ネオ・プラトニズムとアンドロギュヌス
・君主称揚としてのアンドロギュヌス
■第6章 近代化とオカルト化
1:近代化学への分岐
・フランス病とパラケルススの水銀
・ミクロコスモスとマクロコスモス
・デッラ・ポルタの自然魔術
2:ケミア化とアルケミア
・鍵の寓意
・キミア
・薔薇十字団とフラッド
・両宇宙のアナロギア
3:フリーメイソンと「秘儀」化
・ニュートンのアンチモン
・ヒラムの末裔
・フリーメイソンの死と復活
作者 | 池上 英洋 |
---|---|
価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 創元社 |
発売日 | 2023年04月12日 |
『図説錬金術 : 歴史と実践』

作者 | 吉村,正和,1947- |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2024年06月 |
『錬金術の秘密 : 再現実験と歴史学から解きあかされる「高貴なる技」』

作者 | Principe,Lawrence 平井,浩 |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 勁草書房 |
発売日 | 2018年08月 |
『図解 錬金術 (F‐Files No.004)』

作者 | 草野 巧 |
---|---|
価格 | 1119円 + 税 |
発売元 | 新紀元社 |
発売日 |
『錬金術大全 新装』

作者 | ガレス ロバーツ/Roberts,Gareth/公和, 目羅 |
---|---|
価格 | 4180円 + 税 |
発売元 | 東洋書林 |
発売日 |
ここまで、昔から現代までの錬金術の豊かな歴史を紐解く5冊の本をご紹介してきました。これらの作品を読むことで、科学とは一線を画す、神秘的な錬金術の世界がきっと皆さまの心を引きつけることでしょう。また、その思想の奥深さや魅力に触れ、より詳しく学びたくなることでしょう。
さまざまな時代や地域の錬金術師たちが追求してきた「賢者の石」の謎、アルケミーの思想や技術、そしてそれらがどのように現代の科学や文化に影響を与えてきたのか。それらを知ることで、我々の日々の生活にも、見えない何かしらのつながりを感じ取ることができるかもしれませんよ。
錬金術が語るのは、結局のところは、人間の知識や技術を使って、物質をより高みへと昇華させることのできる可能性、そしてその努力の果てに見える大いなる夢、その象徴とも言える「金を作る」ことです。そんな夢や物語を通じて、人間自身の存在の意味や可能性についても考えるきっかけになるかと思います。
とはいえ、気がつけば長々と語ってしまいましたが、最後に一つだけ、錬金術の世界へ足を踏み入れる前に忘れてはならないことをお伝えしますね。それは、どんな難解な本も、一歩ずつ、一ページずつ進めば必ず読み進めることができるということ。勇気を持って、この新たな旅路に踏み出してみてください。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。次回も皆さまの読書生活がより充実するよう、おすすめの作品を紹介してまいりますので、どうぞお楽しみに。それでは、また次回まで。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。