自己犠牲の物語4選
仲間のため、世界のため、愛する人のため。誰もが心にキズを負いつつも、最善の未来を掴むために自己犠牲を選ぶ登場人物たち。彼らの決断と行動に、私たちは胸を打たれます。
1つ目は、剣と魔法の壮大な世界で己の運命に立ち向かう青年の物語。2つ目は、現代社会を舞台に描かれる政治家の孤独な闘い。潔癖症の天才探偵とその助手の関係を描いた3つ目の物語。最後の1つは、過酷な宇宙を舞台にした壮絶なサバイバルストーリー。
涙なしには読めないほど、それぞれの物語は人間の愛と絆、そして自己犠牲の美しさを素晴らしく描いています。涙腺崩壊必至の4作品、ぜひご覧ください。
『しあわせの王子』
あなたへ…「しあわせの王子さまが、なぜないていらっしゃるのですか？」つばめは、びっくりしてたずねました。イギリスの作家オスカー・ワイルドの名作。ざんこくで、かなしくて、やさしいこのお話。だれもが胸をいためることでしょう。
| 作者 | オスカー・ワイルド/いもと ようこ |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 金の星社 |
| 発売日 | 2007年01月01日 |
『おおきな木』
一本の木が少年に与える、限りない愛情を描いたロングセラー絵本が、
村上春樹の新訳で再登場。「あなたが何歳であれ、何度もこのお話を読み返していただきたい」（訳者あとがきより）
| 作者 | シェル・シルヴァスタイン／作 村上春樹／訳 |
|---|---|
| 価格 | 1200円 + 税 |
| 発売元 | あすなろ書房 |
| 発売日 | 2010年09月01日 |
『グスコーブドリの伝記』
清川あさみ絵本シリーズ最新作。いま届く宮沢賢治の希望。-自然の猛威に、知と覚悟をもって立ち向かうグスコー・ブドリの一生涯。
| 作者 | 宮沢賢治/清川あさみ |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | リトル・モア |
| 発売日 | 2012年07月 |
『花さき山（20）』
| 作者 | 斎藤隆介/滝平二郎 |
|---|---|
| 価格 | 1430円 + 税 |
| 発売元 | 岩崎書店 |
| 発売日 | 1982年04月 |
さぁ、これら4つの作品はどうだったかな？自己犠牲がテーマの作品は、とにかく読み終わった後に心に残るよね。主人公たちが自分の命や幸せを犠牲にしてまで他人を助ける、そんなある種無謀にも見える行動を通じて、我々は人間という存在の素晴らしき部分を垣間見ることができるんだ。人間がどんな状況下でも愛や善意を放棄しない力強さを感じるだろう。
確かに、読みながら胸が締めつけられるような気持ちになるかもしれないけれど、その感情こそが感動に繋がるんじゃないかな。彼らの行動に共感したり、自己犠牲という選択について深く考えさせられるはずだよ。
全ての作品が全員に合うわけではないけど、それぞれが自己犠牲を描く独自の視点と手法を持っているから、1つでも心に響く作品が見つかれば嬉しいなと思うよ。そして、自分自身がどうするだろうと問いかけてみることも忘れないで欲しい。その答えこそが、自己犠牲をテーマにした作品の最大の魅力かもしれないね。
さて、連載を通じて、今回のように重厚で深いテーマの作品ばかりに目を向けることもあれば、次回はもっとライトで楽しめる作品を紹介する予定だよ。本はいつでも私たちの心を豊かにし、深さを増すエンターテイメント。それぞれが私たちにとっての「一冊」を見つけられることを願いつつ、この連載もこれからも続けていきたいと思う。次回もお楽しみに！
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