タイトルに体の一部が入った本10選

体の一部がタイトルになった作品は、その部位が引き起こす出来事や登場人物の心情を象徴していますね。たとえば、青春の痛みと成長を描いた作品には「足」啓示的な出来事を告げる「目」エグジステンシャルな悩みを描いた「心」が当てはめられています。謎解き必死の緊火業なら「腕」、恋愛ものなら「唇」系の作品も面白いですね。
逆に、一部位だけを強調して描き、人間の持つコンプレックスや個性を浮き彫りにする作品もあります。しかもその部位がストーリー進行の鍵になることも。ちょっと意外な角度から人間ドラマを楽しめるのも、体の一部がタイトルになった作品の魅力です。
みなさんもきっと新たな発見があるでしょう。ぜひ読んでみてくださいね。
『ズタズタの腕にキス』

作者 | サノアサヒ |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東京漫画社 |
発売日 |
『背中の蜘蛛』

作者 | 誉田,哲也,1969- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2022年10月 |
『肩ごしの恋人』

等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。
女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」。対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探し、新しい家族のあり方を描く。(解説・江國香織)
作者 | 唯川 恵 |
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価格 | 847円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2004年10月 |
『転生程度で胸の穴は埋まらない = THE HOLE IN MY HEART CANNOT BE FILLED WITH REINCARNATION』

作者 | ニテーロン |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2025年01月 |
『足を引きずり「前へ!」』

作者 | 河野 行秀 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 文芸社 |
発売日 | 2024年02月28日 |
『綴ー目を開けて見えた景色ー(上)』

作者 | 椿あす |
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価格 | 639円 + 税 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2017年03月22日 |
『気になる唇(単行本版)【フルカラー】 (EDGE COMIX)』

作者 | 風呂前有 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 茜新社 |
発売日 | 2025年07月14日 |
『首無の如き祟るもの』

奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ傑作長編。(講談社文庫)
“首無”が歩き回ると人が死ぬ
奥多摩の因習の郷、媛首村
『厭魅』に続く第2弾、“刀城言耶”シリーズ最高傑作!!
[解説]柄刀一(『密室キングダム』)
[装画]村田修
奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ傑作長編。
※本書は2007年5月、原書房より単行本として刊行されました。
作者 | 三津田 信三 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2010年05月 |
『ショートケーキは背中から』

『生まれた時からアルデンテ』から10年、やっぱり虚無にはごはんが効く。「きっと私は世界を理解したい。そのための手段が、食べものだったのだ。」実家すぎる店からいつかは訪れたい名店まで、人より貪欲に食べ、言葉を探し続けた20年。その末に見た〈食とは何か〉の(今のところの)結論がここにあり! 著者が自らに課した100本ノック=書き下ろし「ごはん100点ノート」を大収録。
作者 | 平野 紗季子 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2024年08月29日 |
『柔らかな頬 上』

カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。罪悪感に苦しむカスミ。実は、夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。カスミは一人、娘を探し続ける。4年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは。話題の直木賞受賞作ついに文庫化。
作者 | 桐野 夏生 |
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価格 | 770円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2004年12月07日 |
さて、さまざまな体の目や耳、心、肩、肺などといった体の一部がタイトルに含まれた、個性あふれる10作品をご紹介してきましたね。これら一つ一つの作品は、その名が示す通り、人間の身体の1つの部品をメタフォリカルに、あるいは直接的に描いています。
この一覧を作ろうと思った当初は、正直なところ「本当にそんなたくさんあるのかな?」と少々疑問に思っていました。しかし調べていくうちに、体の一部を題材にした作品は驚くほど多く、それぞれが見事に異なるアプローチでそのテーマを掘り下げていました。
物語の背景や展開によって、身体の一部は物語の象徴となったり、キャラクターの心情を投影する道具となったり、あるいはストーリー自体を推し進める重要な要素となったりします。同じ「手」を描いたとしても、その描き方、描かれ方一つで、全く違う物語が生まれるのです。
ここで紹介した10作品は、それぞれその手法を駆使し、読み手に深いメッセージを伝えています。そして何より、これらの作品から学べるのは「人間の体の一部一つをとっても、そこには無限の物語が存在する」ということ。身近な存在であるはずの体の一部ですが、それを題材にした作品に触れることで、改めてその奥深さ、そして自分自身の存在の深さを思い知らされます。
これらの作品を通じて、あなた自身の体の一部を見つめ直し、また新たな視点から周りの世界を観察してみてはいかがでしょうか。この特集が、そんなあなたの小さな一歩のきっかけになれれば、私としてはこれ以上の喜びはありません。それでは、次回も引き続き、多彩な作品を通してあなたの読書生活を豊かにするお手伝いができればと思います。
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