日系カナダ人の歴史を知る本3選
まずは和風修行でもありました日系カナダ人の恋愛模様を描いた小説から。20代の若者達が身につけた文化と、故郷の伝統が混在する物語は、読者をその時代背景に引き込みます。次に、第二次世界大戦中の日系カナダ人の運命を描いた漫画。悲劇的な出来事を通じて、カナダ社会の中で生き抜く日系人の姿が感動的に描かれています。最後に、現代のカナダを舞台にした日系三世の物語。差別と戦いながらも、互いに理解し合おうとする様子は思わず胸が熱くなりますよ。これらの作品を通じて、日系カナダ人の歴史や生活をあらたに感じてみてください。
『日系カナダ人女性の生活史』
最盛期には日系人人口30万人にも達したという南アルバータの日系人社会の変遷を,1914年生まれの日系人2世女性の生活誌を軸に描き出す。移民社会の困難と希望を一人の女性の肉声から浮き彫りにする。
作者 | 村井忠政/著 |
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価格 | 2900円 + 税 |
発売元 | 明石書店 |
発売日 | 2000年10月01日 |
『ロッキーの麓の学校から 第2次世界大戦中の日系カナダ人収容所の学校教育』
第2次大戦時カナダでの日系人の強制移住と収容所生活については、米国の同種事件に比べて日本では殆ど知られていない。本書は、その収容児童のため、ボランティアとして教育に当たった当時の教師及び生徒たちの手記150編以上を中心に編まれたドキュメントであり、多くが日系人女性の「即席教師」による奮闘を通じ当時を再現する、まさに貴重かつ感動的な歴史記録である。第21回カナダ出版賞受賞。
作者 | フランク・モリツグ/小川洋 |
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価格 | 4180円 + 税 |
発売元 | 東信堂 |
発売日 | 2011年03月 |
『日系カナダ人の移動と運動 知られざる日本人の越境生活史』
日本からカナダへの移住開始から現在までの歴史を、
国際関係、移民史、オーラルヒストリー、社会史、文化研究、法的分析
などを駆使して解説する、初めての日系カナダ人通史。
移民システムと排斥運動、太平洋戦争中の強制移動と収容、
戦後のコミュニティ再建過程と補償運動、
「バンクーバー朝日」野球チームなどについて、
トランスナショナル・ヒストリーの観点から
「ムーヴメント(MOVEMENT)=移動/運動」を鍵語に読み解く。
作者 | 和泉真澄 |
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価格 | 3740円 + 税 |
発売元 | 小鳥遊書房 |
発売日 | 2020年01月27日 |
これらの小説や漫画を通じて、日本人だけでなく、多国籍な個々の人生がどのように絡み合い、幅広い歴史の中で形成されてきたのかを実感していただけたらと思います。彼ら日系カナダ人の歴史は、日本とカナダ、そして彼ら自身のアイデンティティの探求、そしてそれぞれのジレンマを共有することで、私たち自身の人生、アイデンティティ、帰属感を考えるきっかけとなることでしょう。
本書を読むことで、ただ遠い国の出来事として捉えていた歴史が、実は私たち自身にも深く関わっていることに気づかされるでしょう。また、それぞれの物語には、困難を乗り越えようとする個々の努力と勇気、感動的な人間愛が詰まっています。それは、私たちが今直面している問題に対する新たな視点を提供し、私たちを励まし、勇気づけてくれることでしょう。
これらの作品は、単なるエンターテイメントとしてではなく、過去と現在、そして私たち自身をつなげるツールとして、みんなに読まれるべきだと思います。どの作品も、日系カナダ人の歴史を描く一方で、面白さと感動を与えてくれる作品ばかりです。私たちは多くのことを学び、感じ、考えられるでしょう。
読むことは、自分自身を見つめ、世界を見つめ直す素晴らしい手段だと思います。それは、私たちが誰であるか、どこから来たのか、どこへ向かっているのかを理解するための手がかりを与えてくれます。そして、これらの作品を通して、その過程がいっそう豊かで深いものになることを願っています。あなたがこれらの作品から何を得るかは、あなた自身次第です。だからこそ、是非とも読んで、自分自身の気づきと感動を見つけてください。
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