「トリツカレ男」映画化いしいんじおすすめ作品10選

映画化されると大きな話題となるいしいいんじさんの作品。その中でも特におすすめの10作品を今日はご紹介します。いしいさんといえば、四コマ漫画「トリツカレ男」の作者として広く知られていますが、その他にも多くの感動的な作品があります。もちろん独特なユーモラスなトーンも健在、時にはシリアスな展開も用意されています。笑いあり涙ありのストーリー展開で、一瞬たりとも目が離せません。日常生活の中で見逃しがちな小さな幸せや感動を描いた作品たちは、読む度に心が温まります。映画化ではその世界観をさらに深く感じることができるでしょう。皆さんも是非、チェックしてみてくださいね。
『ポーの話』
| 作者 | いしい,しんじ,1966- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2008年10月 |
『マリアさま』
幻想と現実のあわいに仕舞われた、すこし変てこで愛しいできごと。一つひとつのおはなしが静かな奇蹟をよぶ、光にみちた小説集。書き下ろし短編も!
一編ずつが、空気のいい場所への日帰りの遠出。
いしいしんじと書いて融通無碍と読みたい。
――江國香織
何があったのか根堀り葉掘り訊くのではなく、静かに、一緒に、時間を過ごす。
究極の優しさのように思えた。
――松永美穂(解説より)
眠る前にそっと撫でたくなる、光にみちた小説集
体がぽろぽろと土に変わってしまう病気をわずらう兄と、その土を一粒のこらずあつめてバラを育てる弟(「土」)。不思議な花びらがいざなう"おはなしと水でできている島"(「ジュプン」。遠い異国を、ひみつの記憶を、大切な思い出を旅するように紡がれるいしいしんじの世界。小さなきらめきをとじ込めた29のおはなし集。単行本未収録1編&特別書き下ろし短編「光あれ」を増補!
片隅にひそむ小さな光をやさしく掬い上げてくれる――これは、そんなおはなし。
| 作者 | いしいしんじ/本文 |
|---|---|
| 価格 | 840円 + 税 |
| 発売元 | 筑摩書房 |
| 発売日 | 2024年04月12日 |
『先生の庭』
| 作者 | いしいしんじ/著 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 港の人 |
| 発売日 | 2025年05月 |
『ぶらんこ乗り』
ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。-天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。
| 作者 | いしい しんじ |
|---|---|
| 価格 | 605円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2004年07月28日 |
『プラネタリウムのふたご』
だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。--星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたご。ひとりは手品師に、ひとりは星の語り部になった。おのおのの運命に従い彼らが果たした役割とは? こころの救済と絶望を巧まず描いた長編小説。(講談社文庫)
だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。--星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたご。ひとりは手品師に、ひとりは星の語り部になった。おのおのの運命に従い彼らが果たした役割とは? こころの救済と絶望を巧まず描いた長編小説。
第一章 彗星の名前
第二章 テオ一座
第三章 六本目の指
第四章 まぼろしの熊
第五章 栓ぬき
第六章 光のかけら
| 作者 | いしい しんじ |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2006年10月13日 |
『麦ふみク-ツェ』
| 作者 | いしい しんじ |
|---|---|
| 価格 | 20円 + 税 |
| 発売元 | 理論社 |
| 発売日 |
『トリツカレ男』
| 作者 | いしい,しんじ,1966- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2006年04月 |
『マリアさま』
いしいしんじ
3年ぶりの小説集ーー
『マリアさま』
2000年〜2018年のあいだ、様々な媒体で書きためられた短篇・掌篇より、
「新生」をテーマに、27篇、選りすぐりました。
ー - -
森羅万象きらめく、
片隅で掬われた、って、
これは、そんなおはなし。
ー - -
動かなくなったトビをぷいと吐きすて、私は再び身構えました。ばさばさとトビたちがはばたく気配がします。私は、もう見えない目でにらみつける。
ーー「犬のたましい」
本日は、祖父、晴臣をしのぶ会にお集まりいただき、まことにありがとうございます。孫の新子と申します。
ーー「とってください」
ごほり、ごほり、と濁った咳をティッシュペーパーでうけ、いいかい、と目線でたずね、こちらがうなずくとてのひらの上で紙をひらいてみせた。溶けたチョコレートのような粒々がそこにあった。「土だよ」
ーー「土」
「こんばん、西の山へいってみないか」横顔をむけたまませせらぎは黙っている。ゴトリ、ゴトリ、水車がまわり、だんだんとそれは、足もとの地面がゆっくり回転する音にきこえだした。せせらぎの手は砧を撫でつづけ、俺はふうと息をつき、川辺を離れた。
ーー「せせらぎ」
今日みたいにドライブがてら、「おそと」で音を拾って歩く姿を、わたしは物心ついたときから見なれている。十代半ばからは、京町家に泊まりにいった翌朝には、ほぼ決まってわたしを連れ、ケンチさんは「おそと」へでかけた。まるで、かたく閉じかけていたわたしの窓を、外いっぱいにひらくように。
ーー「自然と、聞こえてくる音」
虎は身を揺らせながら銀座通りを歩いている。歩行者天国ならぬ虎天国である。さすが銀座通りだ、と思う。
ーー「虎天国」
他、全27篇。「物語」の力、「物語」を読む時間を、大切に思える、一冊です。
| 作者 | いしい しんじ |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | リトルモア |
| 発売日 | 2019年09月07日 |
『みずうみ』
| 作者 | いしい,しんじ,1966- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 河出書房新社 |
| 発売日 | 2010年11月 |
『悪声』
「ええ声」を持つ「なにか」はいかにして「悪声」となったのかーーほとばしるイメージ、疾走する物語。著者入魂の長編小説。
「なにか」は、ある重みをもって、廃寺のコケの上にそっと置かれたーー京都のはずれの廃寺に捨てられたみどりごは、コケに守られながら生をつなぎ、やがて犬のブリーディングと桜の剪定を生業とする花崎さんに引き取られる。
「なにか」の声は、居合わせた誰もがはっと振り返るような特別なものだった。長じて歌うことを覚えた「なにか」は、アムステルダムからやってきたサックス・プレイヤーの「タマ」と「あお」の父娘といっしょに、生駒の方舟教会でライブを行う。
奔放な想像力が魅力の、現代を代表する物語作家いしいしんじ。そのいしいさんが、筋立ても分量も、あらかじめ何も決めずに想像の赴くままに書き進めた、少年の一代記。
第4回河合隼雄物語賞受賞作。
解説・養老孟司
| 作者 | いしい しんじ |
|---|---|
| 価格 | 1056円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2019年08月06日 |
さて、こんなところでしょうか。いかがでしたか?異色ながらも、ユーモラスであり、時にはシリアス、時にはラブリー、それでいて何でもありの世界、それがいしいんじさんの作品の魅力です。人物が持つリアルな感情や葛藤、それらを彼独特の言葉遣いと絵で表現するのが上手く、読んでいるとストーリーに引き込まれてしまいます。
特に、彼の作品はキャラクター達が深く描かれているのが特徴で、それぞれが持つ個性や生きざまが読者に感情移入を促し、物語への共感を生んでいます。また、日常の些細な出来事を大切に描くところも、読者に対する優しさを感じさせます。
また、いしいんじさんの作品の魅力的な一面は、その緻密な描写と抜群のセンスです。どんなに小さなエピソードも大切に描かれていて、それが物語全体を構成する大きな一部を成しています。そして、その描写の中に込められたメッセージ性もまた、彼の作品が持つ大きな魅力となっています。
絵本のようなシンプルさと深い哲学が同居する作風は、何度読んでも新しい発見があります。一読して「面白い」と思うだけでなく、何度も読み返すことでその深みに感じ入ることができるでしょう。
最後に、彼の作品はユーモラスでありながらも、人間誰もが持つ孤独や弱さ、美しさを包み込むような暖かさも感じられます。その中には、きっと何かを失いかけている私達に、小さな勇気をくれるものがあるはずです。
今回ご紹介した作品は全て、そんないしいんじ作品の魅力を存分に感じることができるものばかりです。ぜひ、自分のお気に入りを見つけてみて下さいね。それではまた次の記事でお会いしましょう。
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