オスマン帝国の歴史を学べる本4選
オスマン帝国の魅力を再発見したい方へ、4冊のおすすめをお届けします。1冊目は帝国の興亡を描く壮大な歴史エッセイ。歴史好きならページをめくるのが楽しくなるはずです。2冊目は、スルタンとそのハレムの生活を深く掘り下げた一冊。日常生活まで突き詰めて描かれており興味深いですよ。3冊目は、当時の社会と文化を詳しく論じています。図版も豊富で、眼福な1冊です。最後に、戦略と戦争の視点から帝国を考察した本も必読。全体像が掴めます。これらを読めば、オスマン帝国の深みがきっと理解できるでしょう。
『オスマン帝国 : 繁栄と衰亡の600年史』
作者 | 小笠原,弘幸,1974- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2018年12月 |
『オスマン帝国 英傑列伝 600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち』
13世紀末、現在のトルコ共和国の片隅で誕生したオスマン集団は、やがて三大陸をまたにかける大帝国となった。1453年ビザンツ帝国コンスタンティノープル陥落、1529年ウィーン包囲など、世界で最も強大な国家を築き上げ、イスラム世界の覇者として君臨した。世界史上稀にみる600年もの長きにわたる繁栄の理由は、さまざまな出自を持つ人々が活躍しえたことにあったーー。優れた改革を推し進めたスルタン達、西洋列強に劣らぬ文化を確立した芸術家、そして政治に影響を与えた女性たちの活躍。多様な経歴の10の人生を通して、大国の興亡をひもとく一冊。
作者 | 小笠原 弘幸 |
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価格 | 1056円 + 税 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 | 2020年09月30日 |
『興亡の世界史 オスマン帝国500年の平和』
14世紀の初頭、アナトリアの辺境に生まれた小国は、バルカン、アナトリア、アラブ世界、北アフリカを覆う大帝国に発展した。強力なスルタンによる広大な地域の征服から、「民族の時代」の到来により「多民族の帝国」が分裂するまでを描き、柔軟に変化した帝国の仕組みと、イスタンブルに花開いたオスマン文化に光をあてる。 イラク、シリア、そしてパレスチナと、現在も紛争のさなかにあるこの地域を理解するためにも必読の書。
講談社創業100周年記念企画として刊行された全集「興亡の世界史」の学術文庫版第一期のうちの第4冊目。
14世紀の初頭、アナトリアの辺境に生まれた小国は、バルカン、アナトリア、アラブ世界、北アフリカを覆う大帝国に発展し、19世紀までの約500年にわたって、多民族と多宗教を束ね、長期の安定を実現した。
この「オスマン帝国」は、一般に理解されているような「イスラム帝国」であり「トルコ人の国」だったのだろうか?
メフメト2世、スレイマン1世ら強力なスルタンのもとで広大な地域を征服した後、大宰相を中心に官人たちが支配する長い時代が続き、やがて、「民族の時代」の到来により「多民族の帝国」が分裂するまでを描き、柔軟に変化した帝国の仕組みと、イスタンブルに花開いたオスマン文化に光をあてる。
イラク、シリア、そしてパレスチナと、オスマン帝国の崩壊後、この地域は、現在も紛争のさなかにある。現代の世界を理解するためにも必読の書。
[原本:『興亡の世界史 第10巻 オスマン帝国500年の平和』講談社 2008年10月刊]
はじめに
第一章 アナトリア─一〇五〇〜一三五〇─
第二章 バルカン─一三五〇〜一四五〇─.
第三章 戦うスルタンの旗のもとで─一四五〇〜一五二〇─.
第四章 スレイマン一世の時代─一五二〇〜六〇─
第五章 オスマン官人たちの時代─一五六〇〜一六八〇─.
第六章 近世オスマン社会を生きる.
第七章 繁栄のなかの不安─一六八〇〜一七七〇─
第八章 オスマン体制の終焉─一七七〇〜一八三〇─
おわりに─「民族の時代」のなかで
参考文献
年表.
オスマン帝国用語集.
作者 | 林 佳世子 |
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価格 | 1628円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2016年05月11日 |
『【バーゲン本】アブドュルハミド二世 西欧へのオスマン帝国の抵抗ー新・人と歴史41』
作者 | 設楽 國廣 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | (株)清水書院 |
発売日 |
それぞれの作品を通して、オスマン帝国がいかにして栄華を誇った時代から衰退へと向かったのか、その生々しい歴史を追体験することができるでしょう。宮廷の権力闘争や華麗な社交界、そして数々の戦争…。人間ドラマも満載で、まるで時空を超えてオスマン帝国の地へタイムトリップしたかのような感覚になれるはずです。
そして、歴史の舞台となる土地や文化、人々の思惑がどのように絡み合い、その思惑が大きな歴史の流れを作り上げるということにも気づくでしょう。歴史というものが人々一人一人の生活や信念、愛憎の積み重ねから生まれる、ということを改めて感じ取ることができます。
また、著者たちが持つ視点や語り口、描写の巧みさによって、ただの歴史書では得られない深い理解や、新たな発見があるかもしれません。一方で、歴史的事実をベースにした作品であるという点は忘れないでください。楽しみながら学ぶという目的がありますので、読後はぜひ実際の歴史と照らし合わせてみて、その違いを探るのも楽しいかもしれませんね。
ここで紹介した作品群は、オスマン帝国に興味を持つすべての人々にとって、時代を越えて語り継がれるべき物語です。歴史好きはもちろん、これから歴史に触れるきっかけが欲しいという方にも、ぜひ手に取ってみていただきたいものばかりです。
それでは、あなたがこの4つの作品を通じて、オスマン帝国の壮大な歴史を紐解き、深く理解し、そして何よりも楽しむことができることを祈っています。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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