小泉八雲の妖怪文学を知る本3選
小泉八雲の妖怪文学、どんな作品から知るべきか迷っていますか?それなら次の3冊を読んでみてはいかがでしょう。1冊目は、日本に魅了された小泉八雲の鋭い視点が詰まった一作。彼が見た日本の風景や神話が素晴らしい言葉で描かれています。二冊目は、日本の妖怪の神秘と恐怖を巧みに表現した、彼の代表作の一つ。最後に、彼の深い思索が詰まったエッセイ集をおすすめします。小泉八雲の世界観を深く理解するには、これらが必要な一冊と言えますよ。
『小泉八雲の生涯と「妖怪の文学」』
2025年9月29日から放送予定のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、『怪談』の著者として知られる小泉八雲の妻・セツがモデルの物語です。本誌では、明治期の日本文化を海外に紹介し、古くから伝わる口承説話を記録・翻訳して世界に広めた小泉八雲とその妻・セツの生涯を特集します。『怪談』日本語訳文の全文を掲載予定。また、八雲による珠玉の怪奇文学『怪談』全17編を一挙掲載。「旅する文豪」八雲が魅かれた日本の霊性とその原体験を辿ります。監修者・小泉凡氏による特別寄稿(巻頭言)「小泉八雲が妖怪文学にみたもの」も収録。
| 作者 | 小泉 凡 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 宝島社 |
| 発売日 | 2025年11月28日 |
『小泉八雲の妖怪図鑑』
怪異に魅せられた
作家のまざなしをたどる
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、日本に古くから伝わる伝承を愛し、「再話文学」として数々の怪談に新たな命を吹き込んだ人物です。誰もが知る「雪女」や「ろくろ首」をはじめ、八雲がどのような妖怪・もののけ・幽霊に魅了され、作品を世に送り出してきたのかーー。本書では、創作の源泉となった蔵書や直筆原稿、そして彼が生きた時代に息づいていたあやかしの世界をひも解き、豊富な図版とともに紹介します。
■第1章:八雲怪談に現れる妖怪たち
「耳なし芳一の話」「食人鬼」「むじな」「ろくろ首」
「雪女」「忠五郎の話」「夢を喰うもの」「閻魔の庁で」
「天狗の話」「化け蜘蛛」「猫を描いた少年」
「浦島太郎の伝説」「山姥」「河童の詫び証文」
「建長寺の地蔵菩薩」「月照寺の化け亀」「お城の稲荷」
■第2章:八雲が描いた妖怪画と狂歌
狐火/離魂病/轆轤首/札剝し/雪女/逆柱
船幽霊/平家蟹/海坊主/化地蔵/家鳴/古椿
■第3章:八雲の再話の原典となった和装本
『臥遊奇談』『怪物輿論』『夜窓鬼談』『玉すだれ』
『古今著聞集』『新選百物語』『鐺日奇観』『百物語評判』
『宇治拾遺物語抄』『十訓抄』
■第4章:江戸から明治の妖怪コレクション
妖怪図鑑の誕生から発展/鳥山石燕/北尾政美
葛飾北斎/歌川国芳/月岡芳年/河鍋暁斎
■第5章:山陰山陽もののけ図鑑
山陰山陽もののけ怪道/八岐大蛇/件/呼子
海坊主/牛鬼/猿猴/傘化け/赤頭
化け猫/雷龍/粋呑/黒眚/おさん狐
猫又/濡れ女/小豆とぎ/山本五郎左衛門
■コラムなど
はじめに〈日本の美意識と霊性を探求した小泉八雲〉
八雲の再話文学と傑作『怪談』の誕生
妖怪たちが棲まう八雲の怪談世界
小泉八雲とアニミズムの世界
妖怪で楽しむ狂歌『狂歌百物語』
セツが支えた怪談再話
庶民の間で大流行! 江戸の妖怪ブーム
八雲が愛した“神々の国の首都″の風景
小泉八雲の面影をたどる
・小泉八雲記念館/小泉八雲旧居
・富山大学附属図書館「ヘルン文庫」
・焼津小泉八雲記念館/小泉八雲熊本旧居
小泉八雲略年譜
小泉八雲の著書
| 作者 | 小泉 凡 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 三才ブックス |
| 発売日 | 2025年09月04日 |
『小泉八雲と水木しげるに学ぶ 異界の歩き方』
「怪談」と「妖怪」のパイオニアである小泉八雲と水木しげるには、共通点がたくさんあった? 二人から学ぶ異界の歩き方!
| 作者 | 小泉凡/水木しげる |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | マイクロマガジン社 |
| 発売日 | 2025年09月12日 |
さて、今回ご紹介した3作品は、小泉八雲が描く妖怪たちの世界を理解するための出発点となる作品群と言えるでしょう。小泉八雲の作品は、日本伝統の妖怪たちが織りなす幻想的な物語を通じて、抽象的な概念を具体的に、かつ視覚的に表現しています。だからこそ、彼の作品を読むことは、私たちが日本文化の深淵を覗き込むことと同義なのです。
小泉八雲の妖怪文学は、伝統と現代が交差する興味深い視点を提供してくれます。彼の描く妖怪たちの心情や振舞いは、時に人間社会を鋭く風刺することで、私たちに新たな視角を提供してくれます。それはまるで、日本の伝統と現代社会、そして人間の心の中に潜む矛盾を浮き彫りにしてくれるかのようです。
これらの作品を通じて、妖怪たちの奥深い世界や小泉八雲の独特な視点を体感し、日本文化の深みに触れることができます。私たちの日常に溶け込むような、それでいて一風変わった妖怪たちの姿を描く小泉八雲の作品は、まさに日本文化の魅力を凝縮していると言えるでしょう。
というわけで、皆さんもぜひ小泉八雲の妖怪文学に触れてみてはいかがでしょうか。現代の日本文化に繋がる重要な一面を体験することができますよ。きっと新たな発見や感動があることでしょう。今後も小泉八雲の作品を含む魅力的な作品を続けてご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。
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