小説の読み方を学べる本 おすすめ4選 コツなど

本を読むのは好きだけど、「どう読めば良いの?」と思ったことはありませんか?そういうあなたにおすすめなのが、「小説の読み方」を学べる本たち。まず、基本的な読書スキルを磨くための一冊。次に、深読みのテクニックを解説したもの。3冊目は、作品を楽しむだけでなく、自分の生活に活かす方法を指南。最後に、読むスピードを上げるための一冊です。それぞれが違うアプローチで、読書の楽しみ方を教えてくれますよ。この4冊を読めば、今までとは違った読書体験ができるはず。新たな発見があるかもしれませんよ!
『小説の読み方』
| 作者 | 平野,啓一郎,1975- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | PHP研究所 |
| 発売日 | 2022年05月 |
『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』
読んだほうがいいのは分かってる! わかってるけど読んでもよくわからない! だから読んだふりをしちゃうんだ!
夏目漱石、村上春樹、ドストエフスキー、三島由紀夫、カミュ……。
読んだふりしたくなる、だけど実はよくわからない小説の楽しく読む方法を、注目の若手書評家の著者が解説。
教養のために小説を読みたい。ちょっと面白そうな名作があるから読みたい。
映画の原作になった文学を読んでみよう……と思っても、「忙しい」とあとまわしにしがちな人や、もう読んだふりをしたくない人に、名作小説も古典小説も、ちょっと読み方を変えれば、面白くなる「読む技術」を著者が伝授します。
【目 次】
はじめに
目次
総 論
1 なぜ小説はわかりづらいのか
2 テーマとメタファー
3 小説を読むうえでいちばん大切なこと
あの小説を誰よりも楽しく読む方法
違和感から読んでいく 『若草物語』(ルイーザ・メイ・オルコット著)
あらすじを先に読んでおく『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー著)
タイトルに問いかける 『金閣寺』(三島由紀夫著)
自然を楽しむ 『老人と海』(ヘミングウェイ著)
前提を楽しむ 『吾輩は猫である』(夏目漱石著)
多重人格になってみる 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(サリンジャー著)
あえてさらっと書かれてあることを察する 『雪国』(川端康成著)
翻訳は何冊か読み比べて好みにあったものを 『グレート・ギャツビー』(F・スコット・フィッツジェラルド著)
作者の考え方をたのしむ『ペスト』(カミュ著)
解説書をたくさん読んでみる『源氏物語』(紫式部著)
小説のように短歌をたのしむ『サラダ記念日』(俵万智著)
児童文学はストーリー以外を楽しめる『ピーターパンとウェンディ』(ジェームス・マシュー・バリー著)
文章を楽しむ『羅生門』(芥川龍之介著)
妄想をひろげる「眠り」(村上春樹著)
小さな問いから、大きな問いへ結びつける「亜美ちゃんは美人」(綿矢りさ著)
小さな問いから、大きな問いへ結びつける(応用編)「お父さんは心配なんだよ」(カフカ著)
細部のこまかさをたのしむ『うたかたの日々』(ボリス・ヴィアン著)
語り手を疑ってみる『ドグラ・マグラ』(夢野久作著)
青年漫画だと思って長い海外文学を読む『ゴリオ爺さん』(バルザック著)
型を知らないからこそ、面白く読める小説がある。『三体』(劉慈欣著)
おわりに
| 作者 | 三宅香帆 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 笠間書院 |
| 発売日 | 2020年09月23日 |
『小説の読み方の教科書』
| 作者 | 岩崎夏海 |
|---|---|
| 価格 | 1430円 + 税 |
| 発売元 | 潮出版社 |
| 発売日 | 2011年10月 |
『大学教授のように小説を読む方法[増補新版]』
ひと味違った文学の楽しみ方
小説好き・文学部の学生必読の1冊がパワーアップして再登場!
英米文学を読むのに、ギリシア・ローマ神話、聖書、シェイクスピアの知識は欠かせないといわれる。ではてっとりばやく知識を仕入れればすむかというと、話はそう単純ではない。読者がなにげなく読み流している文章の中にも、それらの要素は象徴やアイロニーとなって潜んでいたりし、見抜くにはコツが必要だ。本書は長年にわたって文学を教えてきた教授が、学生や一般読者のために、そうしたコツを惜しげもなく伝授すべく書いた解説書である。はじめにあげた3項目はもちろん、天気や病気の象徴性、性描写の意味、隠された作者の政治的意図など、象徴やパターンの読み込み方が、豊富な実例に作品のあらすじをまじえ、27章にわたって説明されている。
まるで授業を聞いているような生き生きとした語り口と、時には有名な映画の一場面も例に挙げる親しみやすさから、本書の旧版はアメリカでロングセラーになった。『老人と海』をはじめとするヘミングウェイの作品や、『デイジー・ミラー』、エドガー・アラン・ポーの作品など、おなじみの小説の違った顔が見えてくる1冊。
| 作者 | トーマス・C・フォスター/矢倉 尚子 |
|---|---|
| 価格 | 3850円 + 税 |
| 発売元 | 白水社 |
| 発売日 | 2019年10月25日 |
それでは、それぞれの方に合った小説の読み方を学べる書籍をご紹介してまいりました。愛読家も、まだあまり本を読む機会がない方も、どれも一つや二つは参考になるポイントがあることでしょう。それぞれの本から、自分にとっての最適な読書スタイルを見つけるのはもちろん、思考のフレームや表現方法について多角的に考えられる機会にもなるでしょう。
ただ、こういったガイドブックを読むことで、せっかくの読書が義務感につながるということだけは避けたいものです。各本で紹介されている方法はあくまで一つの手段であり、それが全てではありません。重要なのは、自分がどういった本と出会い、どう感じ、どう思考を深めていくか、という部分です。
本を読むという行為は、一人ひとりの時間の中でしか起こらない、特別な瞬間です。自己啓発だけを目的にするのではなく、ひとつの物語と向き合いながら、自分自身と向き合う時間にしてみてください。新たな視点や価値観に触れることで、自分の思考が広がったと感じられる瞬間が、そこには待っています。
最後に、小説を読むことに興味を持つことこそが、何よりも大切であるという想いをお伝えしたいと思います。本というのは、文字により表現された人間の経験、知恵、想像力の集大成です。それを読むことによって、知らなかった世界や人々の心に触れるチャンスができるのですから。どうぞ、これからも一冊一冊の物語と、あなた自身との出会いを大切にしてください。
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