イタリアの児童文学オススメ3選
まず始めに、ある大航海時代の少年の成長物語をご紹介します。イタリア特有のロマン溢れる大海原を渡る旅がとても鮮やかに描かれていて、冒険心をくすぐられますよ。また、友情と信念の大切さを教えてくれる、心温まる物語です。
次に紹介するのは、ちょっぴりひねくれた嘘つきの木人形の物語です。彼が様々な困難や試練を乗り越えて、本当の「人間」になるまでを描いた感動的なお話。思わず目頭が熱くなるかもしれませんよ。
最後に紹介するのは、穏やかな田舎町での少年少女たちの日常を描いた物語。美しい風景描写と子供たちの純粋な心を巧みに描き出しており、なんとも心地よい読後感が残ります。
以上、3つの物語はどれも骨太で、イタリアの風土が感じられる素晴らしい作品ですよ。これから読む方々に、心からの旅への誘いを贈ります。
『クオーレ』
ジェノバの少年マルコが母親を捜して遠くアンデスの麓の町まで旅する「母をたずねて三千里」の原作を収録。どこの国でも、いつの時代でも変わらない親子の愛や家族の絆、あるいは博愛の精神を、心あたたまる筆致で描く、デ・アミーチス(1846-1908)の代表作。世界中の人びとに愛読されつづけてきたイタリア文学の古典的名作の新訳。改版
十 月
始業式の日
担任の先生
不幸なできごと
カラブリアの男の子
ぼくの同級生
やさしいふるまい
二年のときの先生
屋根裏部屋で
学 校
パドヴァの愛国少年(今月のお話)
えんとつ掃除の子
万霊節(死者の日)
十一月
ぼくの友だちガッローネ
炭屋と紳士
弟の担任の先生
かあさん
同級生のコレッティ
校長先生
兵隊さん
ネッリをかばうもの
クラスの一番
ロンバルディーアの少年監視兵(今月のお話)
貧しいひとたち
十二月
商売人
み え
初 雪
左官屋くん
雪合戦
女の先生たち
けがをしたひとの家で
フィレンツェのちいさな代書屋(今月のお話)
意志の力
感謝の気持ち
一 月
助手の先生
スタルディの図書室
鍛冶屋の息子
うれしいお客さま
ヴィットリオ・エマヌエーレの葬儀
フランティ,学校を追いだされる
サルデーニャの少年鼓手(今月のお話)
国を愛する心
ねたみ
フランティのおかあさん
希 望
二 月
ふさわしいメダル
すばらしい決心
機関車
思いあがり
仕事のけが
囚 人
おとうの看護人(今月のお話)
仕事場
ちいさな道化師
謝肉祭の最後の日
目の見えない子どもたち
病気の先生
道
三 月
夜の学校
けんか
子どもの親たち
七十八号
ちいさな死
三月十四日の前日
賞状授与式
口あらそい
ねえさん
ロマーニャの血(今月のお話)
瀕死の「左官屋くん」
カヴール伯爵
四 月
春
ウンベルト王
幼稚園
体育の授業で
とうさんの先生
回復期
労働者の友だち
ガッローネのおかあさん
ジュゼッペ・マッツィーニ
市民勲章(今月のお話)
五 月
くる病の子どもたち
犠 牲
火 事
母をたずねて三千里アペニン山脈からアンデス山脈まで(今月のお話)
夏
詩
耳のきこえない女の子
六 月
ガリバルディ
軍 隊
イタリア
気温三十二度
とうさん
野原で
工員さんの賞状授与式
先生が亡くなった
ありがとう
遭 難(最後の月のお話)
七 月
かあさんの最後のページ
試 験
最後の試験
さようなら
《解説》想像力のゆくえーー教育と物語のはざまで(和田忠彦)
作者 | デ・アミーチス/和田 忠彦 |
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価格 | 1254円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2019年07月18日 |
『ピノッキオの冒険』
作者 | Collodi,Carlo,1826-1890 大岡,玲,1958- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2016年11月 |
『チポリーノの冒険』
作者 | Rodari,Gianni,1920-1980 関口,英子,1966- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2010年10月 |
さて、今回はイタリアから届いた、宝物のような素敵な作品たちを3つご紹介させていただきました。これらの作品には、輝かしいイメージや心温まるメッセージが満載で、イタリアの児童文学の魅力がたっぷりと詰まっています。登場人物たちの鮮やかさ、言葉の音色、そして物語の展開が、読者の想像力を刺激し、想像の世界を広げてくれることでしょう。
これらの作品は、昔ながらのイタリア文化や、イタリア特有の人々の優しさと情熱、またその美しい風景を背景に、読むものの心を動かす力強いメッセージを伝えています。さまざまな立場の人々、想いを抱える登場人物たちが絡み合いながら、人間の喜びや悲しみ、困難さや美しさを深く描き出す手法は、児童文学としてだけでなく、大人が読んでも十分に楽しめる深みがあります。
読書は、心を豊かにするだけでなく、未知の世界への扉を開く鍵でもあります。今回紹介した3つの作品を通じて、新たな冒険に勇気を持って飛び込んでみてください。イタリアの異文化体験は、きっとあなたの視野を広げてくれることでしょう。
また、これらの作品は日本でも訳書として読むことができますし、もし異国の言葉に触れることに興味がある方は、これを機会に少しでもイタリア語に触れてみるのも面白いかもしれませんね。文化や言葉の違いを感じながら、物語を楽しむという新たな発見があるかもしれません。
心の中に引き出しを一つ増やすような、そんな素晴らしい体験が、あなたを待っています。小さな棚に、イタリアの児童文学という新たな一冊を加えてみてはいかがでしょうか。それでは、お読みいただき誠にありがとうございました。また次回、新たな作品をご紹介できることを楽しみにしております。
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