タイトルに「花」が入った小説10選

花をモチーフにした小説には、その美しさや短命さを通じて人間の生き様や感情を描いた作品が多くあります。恋人たちの切なさを表したものから、密やかな希望を秘めた物語まで、そのバリエーションは豊かです。筆者たちは花という自然の一部を用いて、人間ドラマを深みのあるものに仕立て上げています。また、花の香りや彩りを描写することで、読者の五感に訴えかけてくる作品もあります。そういった花を題材にした小説を幾つかピックアップしました。どれも心に残る名作ばかりですので、ぜひ手に取ってみてください。お気に入りの一冊がきっと見つかるでしょう。
『無垢なる花たちのためのユートピア (創元文芸文庫)』

作者 | 川野 芽生 |
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価格 | 855円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2024年09月28日 |
『風とにわか雨と花 (徳間文庫)』

作者 | 小路幸也 |
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価格 | 733円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2022年08月09日 |
『今日の花を摘む』

私の趣味は、男性との肉体を伴ったかりそめの恋。それを、私はひそかに「花摘み」と呼んでいるーー。出版社に勤めるかたわら茶道を嗜む愉里子は、一見地味な51歳の独身女性。だが人生を折り返し、「今日が一番若い」と日々を謳歌するように花摘みを愉しんでいた。そんな愉里子の前に初めて、恋の終わりを怖れさせる男が現れた。20歳近く年上の茶の湯の粋人、万江島だ。だが彼には、ある秘密があった……。肉体の衰えを感じ始めた世代のリアルな性愛を軸に、自分を偽らずに生きる女たちの姿と、その連帯を描いた著者初の長編小説。
作者 | 田中兆子 |
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価格 | 2090円 + 税 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2023年06月21日 |
『花まんま』

【第133回直木賞受賞作「花まんま」映画化決定!】
まだ幼い妹がある日突然、母のお腹にいた時のことを話し始める。それ以降、保育園をぬけだし、電車でどこかへ行こうとしたり、習ったことの無い漢字を書いたり。そして、自分は誰かの生まれ変わりだと言い出した…(表題作「花まんま」)。
INFORMATION
映画『花まんま』
2025年4月25日(金) 全国公開
出演:鈴木亮平 有村架純
鈴鹿央士 ファーストサマーウイカ 安藤玉恵 オール阪神 オール巨人
板橋駿谷 田村塁希 小野美音 南 琴奈 馬場園 梓
六角精児 キムラ緑子 酒向 芳
監督:前田 哲
配給:東映
公式HP:https://hanamanma.com
〜映画化によせて〜原作者の言葉
私が書いた『花まんま』は八十枚ほどの短編で、もともとは子供である俊樹とフミ子の物語でした。今回の映画化 の際には、原作をそのままに生かしつつストーリーを膨らませ、見事に世界を広げていただきました。私の手が届かなかったところにまで気持ちが届いていて、原作者冥利に尽きるというものです。さらに存在感のある出演者の 方々には期待が高まるばかりで、まさに私一人では見ることができなかった『花まんま』です。
昭和30〜40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公たちの思い出が語られる。ちょっと怖くて不思議なことや、様々な喜びやほろ苦さを含む物語に、深い感動と懐かしさがせまる傑作短篇集。
第133回直木賞受賞作。
解説・重松清
作者 | 朱川 湊人 |
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価格 | 836円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2008年04月10日 |
『花のたましい』

作者 | 朱川/湊人 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 |
『花咲く街の少女たち』

心臓を引きずり回されながら、少女らの旅を見届けた今、ただ茫然と満ち足りている。
ーー村山由佳(作家)
秘密と嘘と危険のなかで育まれる、友情と愛の確かさに心を掴まれました。
ーー瀧井朝世(ライター)
日本が支配するかの地で出会った二人。
何もかも違う。でもあなたを知りたい。
1936年、日本植民地下の朝鮮。
日本育ちの翠、朝鮮育ちのハナ。
時代にもがき、駆け抜けていった少女たちーー。
「ひとは、民族や、仕事や、性別に関係なく、愛に生きることができる?
ほんとうに自由になれるものですか?」(本文より)
戦前の東京、下町の娼婦街で育った翠は、
縁あってかりそめの「お嬢さま」として、日本統治下の京城で念願の女学生になった。
日本人家庭の下宿には、同い年の子守の朝鮮人少女(ハナ)がいたが、
言葉も通じず全然打ちとけない。
しかし、翠は少女がこっそり日本語の本を読んでいる姿を目撃するーー。
不自由に囲まれた切なくも美しい青春物語。
作者 | 青波 杏 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2025年08月06日 |
『実さえ花さえ (講談社文庫)』

作者 | 朝井まかて |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2025年04月15日 |
『花咲舞が黙ってない』

作者 | 池井戸,潤,1963- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2020年12月 |
『夢幻花(むげんばな)』

退職し、花を愛でながら悠々自適な生活を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者は孫娘の梨乃。梨乃は祖父の死後、庭から消えた黄色い花のことが気にかかり、花の写真をブログにアップする。▼それを見て、身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ひょんなことから、その弟・蒼太と知り合いになった梨乃は、蒼太とともに、事件の真相と黄色い花の謎解明に向けて動き出す。西荻窪署の刑事・早瀬らも事件の謎を追うが、そこには別の思いも秘められていた。▼張りめぐらされた伏線、緊張感みなぎる展開、驚愕の真相に、ページをくる手が止まらない。作中、蒼太と梨乃が協力しあうなかで成長していく様子も清々しい。▼「プラチナ・データ」「ガリレオ・シリーズ」の映像化で話題沸騰の著者による待望の新作長編。著者自らが、「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」と語る会心作が、10年の時を経て誕生した。
作者 | 東野圭吾 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2013年05月 |
『花の鎖』

驚きのラストが胸を打つ、感動のミステリー。
両親を亡くし、愛する祖母もガンで入院中、さらに講師として働いていた英会話スクールが破綻し金銭的に困っている梨花。
建設会社で働いていたが、伯父夫婦のすすめで営業職の和弥と結婚した美雪。
公民館で水彩画教室の講師をしつつ、和菓子屋でバイトをしている紗月。
そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男・K--。
大ベストセラー「告白」でのデビューから進化し続ける作家・湊かなえが放つ、感動のミステリー。
中谷美紀、戸田恵梨香、松下奈緒でドラマ化もされ、話題を呼んだ傑作。
作者 | 湊 かなえ |
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価格 | 814円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2013年09月 |
それでは、ここまで「花」がタイトルに入った幅広いジャンルの小説10作品をご紹介してまいりました。どの作品も独特の世界観と、花という共通のキーワードを持ちながらも様々な表現方法やテーマで繰り広げられ、この1つのテーマを通してさまざまな角度から人間の営みや感情を描く力にはいつも驚かされます。
この中には、花を主役にした作品や、花という存在が物語を引き立てる作品など、それぞれが本当に個性的です。一つ一つの作品を堪能する事で、「花」という素晴らしいテーマがどのように小説の世界に落とし込まれ、またどのように読者の心に訴えかけるのかを感じられるでしょう。
また、「花」という言葉自体が持つ生命力や美しさ、はかなさといった感情も作品それぞれで上手く表現され、我々読者にさまざまな思索を提供してくれます。それぞれの作家が「花」をどのように描くのか、またその「花」が複雑に交錯する人間のドラマとどうリンクしていくのかは、読むたびに新しい発見があることでしょう。
小説を読む楽しみの一つは、登場人物たちはもちろん、背景に彩られた風景や小道具ひとつに至るまで、物語を豊かに彩る要素を想像し、自分だけの世界を広げることだと思います。「花」が散りばめられたこれらの作品を通して、そんな読む楽しみを存分に味わっていただけると幸いです。
さて、あなたはどの作品から手に取ってみることになるのでしょうか。「花」が描く物語の世界へ、ぜひお気軽に足を踏み入れてみてくださいね。きっと新たな発見や感動が待っていることでしょう。
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