時代劇から現代ものまで忍者小説5選
忍者というと、何となくベールに包まれた神秘的な存在を連想しますよね。身近なはずなのに何故か遠い、そんな忍者たちに魅力を感じる方には、古典から新作まで幅広い忍者小説がオススメです。忍者たちの生き様を描いた作品は、スリル満点のアクションシーンや、人間のドラマ、奥深い心情描写など、読む人を惹きつける要素がたくさん。剣術や忍術だけではなく、思想や信念を巡る物語は、読むたびに新たな発見があるのも魅力の一つです。忍者の魅力を感じてみませんか?
『忍びの国』
時は戦国。忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美目当てに他家の伊賀者を殺める。このとき、伊賀攻略を狙う織田信雄軍と百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との、壮絶な戦の火蓋が切って落とされたー。破天荒な人物、スリリングな謀略、迫力の戦闘。「天正伊賀の乱」を背景に、全く新しい歴史小説の到来を宣言した圧倒的快作。
作者 | 和田 竜 |
---|---|
価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2011年03月 |
『とっぴんぱらりの風太郎』
天下は豊臣から徳川へー。重なりあった不運の末に、あえなく伊賀を追い出され、京(みやこ)でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。その人生は、1個のひょうたんとの出会いを経て、奇妙な方向へ転がっていく。やがて迫る、ふたたびの戦乱の気配。だましだまされ、斬っては斬られ、燃えさかる天守閣を目指す風太郎の前に現れたものとは?
作者 | 万城目 学 |
---|---|
価格 | 2090円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2013年09月 |
『最後の甲賀忍者』
幕末、江戸幕府が大政奉還をし、旧幕府と薩摩・長州の間で大きな戦が起ころうとしているその時、“元”忍びの里・甲賀は揺れていた。忍びとして戦国では大いに活躍したにもかかわらず、戦がなくなると時の権力者たちは難癖をつけて身分と領地を没収。気づけば忍びの術は失われ、百姓として困窮するまでになっていた。そんな折の大戦。忍びの技を再び世に示し、甲賀忍者ここにありと知らしめれば、武士の身分に返り咲けるのではー。そんな願いのもと、集められた甲賀の里の若者たち。その中でも、鬼っ子・山中了司、宮司見習い・安井金左衛門、箱入り息子・大原伴三郎、誇り高き血筋・鵜飼当作、少々年のくった薬術師・間瀬勘解由の五人組は喧嘩ばかりのはちゃめちゃで!?
作者 | 土橋 章宏 |
---|---|
価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 角川春樹事務所 |
発売日 | 2024年05月29日 |
『忍者に結婚は難しい』
忍者って、もはや生き辛いのかも。伊賀と甲賀。消えたはずのライバル忍者一族は、令和の今も人知れず暗躍していた。手裏剣術などの古き伝統を守りつつ郵便ネットワークを牛耳る大組織・伊賀、麻酔銃やドローンなどを積極的に活用する少数精鋭の実力派集団・甲賀として。お互い忍者だと知らずに結婚した悟郎と蛍。燃え上がったのは最初だけで、悟郎の男尊女卑的役割分担に辟易した蛍が三行半をたたきつけようとしていた。ある日、伊賀系の大物政治家が暗殺された。現場を去るあの後ろ姿は見慣れたあいつ?忍者ラブコメディー開幕!
作者 | 横関 大 |
---|---|
価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年06月01日 |
『忍者だけど、OLやってます』
OLの陽菜子には秘密がある。実は代々続く忍者の里の頭領娘だが、忍者の生き方に嫌気がさして里を抜けだしたのだ。ある日、会社の上司・和泉沢が重要書類を紛失してしまう。話を聞くと、どうやら盗まれた可能性が。会社のためにこっそり忍術を使い、書類を取り戻そうと奔走する陽菜子だが、背後には思いもよらない陰謀が隠されていて…!?人知れず頑張るすべての人に贈る、隠密お仕事小説!
作者 | 橘もも |
---|---|
価格 | 627円 + 税 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2020年03月12日 |
それぞれ時代背景が異なり、あるいは全く新たな世界観を描いている忍者小説たち。全て読み進めることで、忍者という存在の色々な解釈や表現方法が見えてきます。古典的な作品では、忍者のイメージがどのように形成されてきたのかが分かりますし、新作ではそれまでの既存のイメージをどう壊し、刷新しているのかを見ることができます。
昔の作品ほど、その時代の空気感や風俗が反映されていたりするので、それはそれで楽しいものがあります。新しいものほど、今こそが求めているものや新たな切り口が含まれているため、新鮮な驚きを与えてくれます。
掲載作品は、忍者をテーマにしながらも、それぞれ異なる視点で描かれているので、一つ一つが新たな発見を提供してくれます。そしてそれぞれの作品を読むことで、忍者というテーマを深く掘り下げることが出来るのではないでしょうか。
これから読む皆さんにとって、これらの作品が忍者への理解を深め、また何よりも楽しい読書時間を提供できれば幸いです。今回ご紹介した作品以外にも、世には数多くの素晴らしい忍者小説が存在します。ぜひ手に取ってみて、自分だけのお気に入りの忍者小説を見つけてみてくださいね。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。