現代社会の教育問題を描く!現代教育小説おすすめ20選「翼の翼」「君の背中に見た夢は」など名作をご紹介

あの校舎を舞台に、現代社会に問いかける名作小説を紹介します。子どもたちが何を学び、何を感じるべきか、考えさせられる一冊です。先生と生徒、子と親、学びと教える側、それぞれの視点から描かれる教育現場の矛盾や困難さが鮮やかに描き出されています。
また、忍耐力や信念を失った現代の若者たちへ向けて、どう生きるべきかを問いかける作品もある。大人になった時、自分は何を背負い、誰を思うのだろうか。
社会的なテーマを深く掘り下げつつも、人間の心情を描く繊細さが冴え渡る。涙なしには読めない、胸をえぐるような描写には注意が必要です。
心を揺さぶる、大いなる問いとともに、各作品の美しい描写と緻密な心理描写に触れ、教育とは何か、人生とは何かを改めて考えてみませんか?
『翼の翼』
| 作者 | 朝比奈,あすか,1976- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2021年09月 |
『君の背中に見た夢は』
「この子たちに選択肢を与えてあげられるのは世界で一人、私だけだ」
大手化粧品メーカーで働く新田茜は、ある日従姉妹のさやかの影響で、中学受験回避のための小学校受験に興味を持つように。
テレビ局記者の夫を持ち、世間的にはパワーカップルと呼ばれる茜たちだが、お受験の世界はさらに上の富裕層との戦いだった。
仕事と家庭の両立、協力してくれない夫、かさんでいく教育費、思い通りにならない子供たち。
悩み葛藤しながらも、5歳の娘・結衣を名門小学校に合格させるため、茜はどんどん小学校受験にのめり込んでいく。
その先に見えるものとはーー。
東京で過酷なお受験に翻弄される家族の物語!
※紙書籍版カバー裏には、特別短篇「新田茜の子離れ」を収録(電子版には収録されません)。
※電子書籍版巻末には、特別短篇「新田総介の人生」を収録。
| 作者 | 外山 薫 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2024年01月30日 |
『問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』
| 作者 | 早見 和真 |
|---|---|
| 価格 | 1529円 + 税 |
| 発売元 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2025年03月07日 |
『金の角持つ子どもたち (集英社文庫)』
| 作者 | 藤岡陽子 |
|---|---|
| 価格 | 616円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2021年07月01日 |
『息が詰まるようなこの場所で』
タワマン文学の先駆者、窓際三等兵(かもしれない人の)初の書下ろし長編小説!
タワマンには3種類の人間が住んでいる。資産家とサラリーマン、そして地権者だーー。
大手銀行の一般職として働く平田さやかは、念願のタワマンに住みながらも日々ストレスが絶えない。一人息子である充の過酷な受験戦争、同じマンションの最上階に住む医者一族の高杉家、そして総合職としてエリートコースを歩む同僚やPTAの雑務。種々のストレスから逃れたいと思ったとき、向かったのは親友・マミの元だった。かつては港区で一緒に遊び回り、夢を語り合った二人だったがーー。
幸せとはなんなのだろう。
逃げ場所などない東京砂漠を生きる人々の焦燥と葛藤!
※紙書籍版カバー裏には、特別短篇「高杉隆の初恋」を収録(電子版には収録されません)。
※電子書籍版巻末には、特別短篇「目黒奈々子の後悔」を収録。
プロローグ
第一章 春 平田さやかの憂鬱
第二章 夏 平田健太の焦燥
第三章 秋 高杉綾子の煩悶
第四章 冬 高杉徹の決断
エピローグ
| 作者 | 外山 薫 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2023年01月30日 |
『ななみの海』
児童養護施設で暮らす高校生のななみ。「馬鹿にされるな」という祖母の言葉を胸に、医学部進学を目指し受験勉強に励む日々。ダンス部最後の発表会、初めての彼氏、進学費用のためのアルバイトなど、高校生活を色濃く過ごすなか、ななみが自分の意志で選択した道とはーー。十代の心許なさや揺らぎを繊細に掬いとり、前途を温かく照らす青春エール小説。
| 作者 | 朝比奈あすか |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 双葉社 |
| 発売日 | 2022年02月17日 |
『きみの鐘が鳴る』
| 作者 | 尾﨑,英子,1978- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | ポプラ社 |
| 発売日 | 2022年11月 |
『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』
「ここで落ちたら、東大とも早慶とも無縁の人生になっちゃうのよ……!」6組の親子の「運命を分けた瞬間」とは?リアルすぎる中受ストーリーに学ぶ親がはまりがちなトラップの回避術競争が激化、過熱する中学受験。参戦した親子は必死に戦っています。しかし親御さんの「熱すぎる」気持ちは、必ずしも子どもにいい影響を及ぼすとは限らない――。小学校・中学校受験をテーマにした小説『天現寺ウォーズ』(2021年)の著者がお届けする、中受に挑む親子のセミフィクション。親子6組のストーリーから、親御さんがはまりがちな中受の罠(トラップ)を紐解きます。さらに3章では中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表の矢野耕平先生に、「プロが見た中学受験のこれから」ということで、中受伴走中の親御さんが意識すべきことなど、アドバイスをうかがいました。中学受験を親子にとってかけがえのない体験にするためのマインドセットを手に入れましょう。
| 作者 | 佐野倫子/著 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | イカロス出版 |
| 発売日 | 2023年11月24日 |
『ママたちの下剋上』
| 作者 | 深沢潮 |
|---|---|
| 価格 | 1485円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2016年12月02日 |
『砂漠の薔薇 (幻冬舎文庫 し 13-8)』
| 作者 | 新堂 冬樹 |
|---|---|
| 価格 | 628円 + 税 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 |
『受験のシンデレラ』
| 作者 | 和田,秀樹,1960- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2008年03月 |
『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』
| 作者 | おおたとしまさ |
|---|---|
| 価格 | 1617円 + 税 |
| 発売元 | 大和書房 |
| 発売日 | 2022年11月12日 |
『手紙屋. 蛍雪篇』
| 作者 | 喜多川,泰 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
| 発売日 | 2024年06月 |
『名前をなくした女神』
| 作者 | 渡辺,千穂 百瀬,しのぶ,1967- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 扶桑社 |
| 発売日 | 2011年06月 |
『中学受験のリアル』
| 作者 | 宮本さおり |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 |
『学問ノススメ(挫折編) 長編青春小説』
「現役偶然、一浪当然」といわれる大学受験。津吹淳一は、現役で共通一次に挑戦、私立も二、三受けてみたが、予想どおり全部失敗。いよいよ浪人生活へ。通い始めた予備校で、仲間もできた。同じ高校のバンカラ片山。おかま言葉の大道寺。ロリコン趣味の気弱な吉沢。なぜかヘンな奴ばかりでユーウツな毎日だ。文壇随一の奇才が描く、哀しくもおかしい青春群像、第一弾。
| 作者 | 清水義範 |
|---|---|
| 価格 | 512円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 1992年07月01日 |
『風に桜の舞う道で (新潮文庫 た 83-2)』
| 作者 | 竹内 真 |
|---|---|
| 価格 | 116円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 |
『さよなら、田中さん』
中学生作家の圧巻デビュー作、待望の文庫化
田中花実は小学6年生。ビンボーな母子家庭だけれど、底抜けに明るいお母さんと、毎日大笑い、大食らいで過ごしている。そんな花実とお母さんを中心とした日常の大事件やささいな出来事を、時に可笑しく、時にはホロッと泣かせる筆致で描ききる。今までにないみずみずしい目線と鮮やかな感性で綴られた文章には、新鮮な驚きが。
友人とお父さんのほろ苦い交流を描く「いつかどこかで」、
お母さんの再婚劇に奔走する花実の姿が切ない「花も実もある」、
小学4年生時の初受賞作を大幅改稿した「Dランドは遠い」、
田中母娘らしい七五三の思い出を綴った「銀杏拾い」、
中学受験と、そこにまつわる現代の毒親を子供の目線でみずみずしく描ききった「さよなら、田中さん」。
全5編収録。
巻末には、カバーイラストも担当している西原理恵子氏による文庫特別解説マンガを収録。また、20歳となった著者が自身のデビュー以降を振り返るエッセイも収録。この2編も見逃せません!
【編集担当からのおすすめ情報】
メディアでも数多く取り上げられ、旋風を巻き起こし、デビュー小説ながら12万部を超えるベストセラーとなった本作品。
文庫化にあたり、改めて読み返してみるといつまでたっても色あせないピュアな魅力は健在です。いまでもファンレターが届く、花実母娘の物語はこの後の『太陽はひとりぼっち』『私を月に連れてって』そして最新刊の『星に願いを』と続いていきます。大学生となった今も「書くことが大好き」という著者の心の軌跡とも言える、その原点となる本作品。
俵万智さんに「素晴らしすぎる。私たちが、同時代に鈴木るりかという作家を得たこと。これは事件だし僥倖だし大きな希望です」と言わしめ、道尾秀介氏、あさのあつこ氏、西原理恵子氏、石田衣良氏など文壇の先生方からも絶賛を受けた、比類なき才能の輝きを是非ご堪能ください。
目次
いつかどこかで 7
花も実もある 59
Dランドは遠い 151
銀杏拾い 162
さよなら、田中さん 181
【文庫特別解説】 さよなら、田中さんを何回も読んで
西原理恵子 253
【文庫版 あとがき】作家の椅子
鈴木るりか 258
| 作者 | 鈴木 るりか |
|---|---|
| 価格 | 726円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2024年04月05日 |
『悲母』
| 作者 | 武内昌美 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | |
| 発売日 |
『君とパパの片道列車~最難関校を目指した父子の中学受験日記~』
| 作者 | 灘中までの道 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2023年08月23日 |
これまでご紹介してきた作品を通して、様々な視点から現代教育の問題に迫ってきました。教育現場で起こっている実際の問題、教師や生徒、親や社会全体が抱える葛藤や困難、そして解決のヒントを多角的に描かれている作品たちは、決して短くまとめることはできません。だからこそ深く読み解くべきですし、何度でも読み返す価値があると思います。
一方で、これらの作品を読むと、「現代社会の教育問題って深刻だな」と愕然とするかもしれません。しかし、高い壁に直面しても、諦めずに努力し続ける人々の姿がそこには描かれています。そして、その努力が結果につながっていく様は、きっと読む人々の心を熱くすることでしょう。
対象作品は現代社会を切り取っただけでなく、人間の生き方や考え方、社会への風味にも触れていますので、どんな読者にも楽しんでいただけると思います。教育に興味がない、関係ないと思っている方も、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。自分たちの生きている社会をより深く理解するきっかけになるはずです。
厳しい現実を描きつつも、人間の可能性や希望を決して忘れない作品群は、福祉や教育への理解を深めるだけでなく、私たち自身にも大きな励みを与えてくれます。皆さんも、ぜひ手に取ってみてください。あなたの心に何を感じ、何を考えるきっかけになるか、楽しみにしています。
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