家族の闇を描いた小説5選

ある家族の闇を掘り下げ、暗い秘密、禁断の恋、過去の罪、その全てを詰め込んだ5つの小説をご紹介します。一冊目は、父親の亡霊に悩まされる少女を描いた作品。次に、綿密に計画された母親の復讐劇を描く小説へ。三冊目は、兄妹間の因縁を描き出します。四冊目は、誰もが忘れたかった家族の過去を描く作品です。最後に、全てを失った一家の再生をテーマにした物語。全て異なる視点から、家族の闇を描くこの5冊は、読む者に強烈な印象を残します。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
『氾濫の家 = FLOODED HOME』

作者 | 佐野,広実,1961- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2025年01月 |
『血腐れ』

亡き夫に唇を触れられたと語り出した義妹(「魂疫」)。縁切り神社で行われる“儀式”(表題作)。忌まわしき伝承を持つ鐘が鳴るとき(「声失せ」)。原因不明の熱に苦しむ息子に付き添う私に近づいてきた女(「影祓え」)。身近な者の災難や死が切り裂いた日常。煉獄の扉を開くのは、無念を抱く冷たい死者か、あなたの傍らで熱を放つ家族か。禁忌を踏みこえた先に見える真相。戦慄のホラー・ミステリー短編集。
作者 | 矢樹 純 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2024年10月29日 |
『鬼畜の家』

作者 | 深木,章子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2014年04月 |
『迷宮』

胎児のように手足を丸め横たわる全裸の女。周囲には赤、白、黄、色鮮やかな無数の折鶴が螺旋を描くーー。都内で発生した一家惨殺事件。現場は密室。唯一生き残った少女は、睡眠薬で昏睡状態だった。事件は迷宮入りし「折鶴事件」と呼ばれるようになる。時を経て成長した遺児が深層を口にするとき、深く沈められていたはずの狂気が人を闇に引き摺り込む。善悪が混濁する衝撃の長編。
作者 | 中村 文則 |
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価格 | 506円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2015年03月28日 |
『アイアムハウス』

家族を繋ぎとめていたものは
絆かそれとも呪縛か
世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。
晩秋、秋吉一家がそれぞれの“趣味”にまつわる形で惨殺され、息子・春樹だけが一命を取り留めた。
静岡県警の深瀬が捜査を進めると、住民たちの微妙な距離感、土地独特のルールが浮かび上がる。
そして実は深瀬は、16年前の「十燈荘妊婦連続殺人事件」にも関わっていてーー。
犯人は一体誰か。なぜ秋吉家が犠牲となったのか。春樹だけが生き残った意味とは。
結末に驚愕必至のミステリー傑作。
作者 | 由野寿和 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 | 2024年09月30日 |
今まで5つの作品をご紹介しましたが、これらの作品は物語や人間の深層心理を描くための「家族の闇」をとても上手に表現していますよね。それぞれが独自の視点から家族という密室空間の中で起こりうる悲劇や喜劇を描き出し、家族の愛や友情、はたまた因果の連鎖を描いています。
もちろん、家族は明るさと暗闇を同時に持つ存在で、しかも両方とも必要な部分です。完璧な家族など存在しないのだから、それぞれが抱える家族の闇を通じて共感することで、親子、姉弟、夫婦など、家族の距離を再評価し、それぞれの立場から理解しようとするきっかけになることでしょう。
そして誰もが辛いときや困難を乗り越えるためには、自分自身と向き合い、家族の闇と対話することも大切です。これらの小説に描かれる家族の闇は、私たちが現実世界で経験するかもしれない問題に光を当て、解決のヒントを与えてくれるかもしれません。
今回ご紹介した作品は、どれも読者に深い洞察力を与え、心に響く一冊ばかりです。どれも一読の価値ありですので、ぜひとも手に取ってご覧いただきたいと思います。それぞれの作品があなたの視野を広げ、新たな発見を提供してくれることでしょう。想像力の翼を広げ、家族の闇を優しく照らし出すこれらの作品の世界に、心ゆくまで浸ってみてください。
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