ネットの問題発言で炎上した作家の本8選
ネットは時に、作家達の問題発言の舞台となります。その一方で、彼らの作品は極上の素晴らしさ。言動に揺れてその本質を見過ごすなんて、もったいない!そこで今回は、ネットで炎上した8人の作家の作品をあつめてみました。各々が個性的な世界観を展開し、読む者を一気に引き込みます。きっと、作家の物語の魅力に触れることで、批判の向こうにある彼らの独自の視点や思想に新しく気づくはず。読み手の視野を広げ、想像力を刺激する彼らの作品は、まさに宝石のよう。一度、その輝きに触れてみてください。
『海賊とよばれた男(上)』
すべてのビジネスマンに捧ぐ。
本屋大賞の話題作、早くも文庫化!
ページをめくるごとに、溢れる涙。これはただの経済歴史小説ではない。
一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。
石油は庶民の暮らしに明かりを灯し、国すらも動かす。
「第二の敗戦」を目前に、日本人の強さと誇りを示した男。
| 作者 | 百田 尚樹 |
|---|---|
| 価格 | 1001円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2014年07月15日 |
『天久鷹央の推理カルテ』
| 作者 | 知念,実希人,1978- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 実業之日本社 |
| 発売日 | 2023年10月 |
『ヤシキガミ団地調査録』
| 作者 | 木古おうみ |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 産業編集センター |
| 発売日 |
『ミノタウロス』
帝政ロシア崩壊直後の、ウクライナ地方、ミハイロフカ。成り上がり地主の小倅(こせがれ)、ヴァシリ・ペトローヴィチは、人を殺して故郷を蹴り出て、同じような流れ者たちと悪の限りを尽くしながら狂奔する。発表されるやいなや嵐のような賞賛を巻き起こしたピカレスクロマンの傑作。第29回吉川英治文学新人賞受賞。(講談社文庫)
話題を攫った、ピカレスクロマンの傑作! 舞台はロシア革命直後のウクライナ地方。成り上がり地主の次男坊ヴァシリは、父の死後ドイツ兵らと略奪、殺戮を繰り返す。’07年度吉川英治新人賞受賞作。
| 作者 | 佐藤 亜紀 |
|---|---|
| 価格 | 733円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2010年05月14日 |
『地獄堂霊界通信(1)』
三人悪のてつし、椎名、リョーチンといえば上院町で知らぬ者はないワルガキども。三人が唯一恐れるのは通称「地獄堂」のおやじだ。ある日彼らは、幽霊が出ると噂の池の傍で人骨を発見してしまう。おやじから授かった不思議な呪札と呪文で、三人悪は異世界の扉を開くことに。「妖アパ」「大江戸妖怪かわら版」に続く、香月日輪伝説のシリーズ、ついに文庫化!
第一話 地獄堂と三人悪と幽霊と
第二話 地獄堕ち
第三話 翳を食う
第四話 死に部屋
第五話 生霊を追って走る
あとがき
解説漫画 みもり
| 作者 | 香月 日輪 |
|---|---|
| 価格 | 715円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2015年09月15日 |
『祓い屋・木津恵信の荒ぶる性欲』
下心ダダ漏れの祓い屋×ガチムチのベテラン刑事
「刑事さんと一発ヤりてえ……っすみません!」
“最高に気まずい”共同捜査開始!
卑猥な言葉が口をついて出てしまうーーそれが木津恵信にかけられた呪いだ。
呪術の専門家として捜査一課厭魅係に協力をすることになった木津は、
ある日、電車内で痴漢を目撃する。
被害者の少女のために証言しようとするものの、
呪いのせいでうまくいかず、逆に疑われる始末。
そこへ、騒ぎを聞きつけた刑事・盛田が現れた。
厚い胸板、引き締まった逞しい腰、そして泣き黒子。
彼のすべてに魅了され、恋に落ちた木津。しかしーー。
「……っ刑事さんのおっぱいすごい……っ」
呪いによって、瞬時に失恋。
もう会うことはないだろうと思っていた矢先、
ある事件で使用された呪具を調べてほしいと、盛田が訪ねてきた。
なんと彼は厭魅係の捜査員だったのだ。
屈強なベテラン刑事と、彼に恋する若き祓い屋。
二人の“最高に気まずい”共同捜査が始まった!
| 作者 | 七川琴/虎 |
|---|---|
| 価格 | 792円 + 税 |
| 発売元 | イースト・プレス |
| 発売日 | 2019年09月18日 |
『世界でいちばん透きとおった物語』
| 作者 | 杉井,光 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2023年05月 |
『ピュア』
| 作者 | 小野,美由紀,1985- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 早川書房 |
| 発売日 | 2023年11月 |
それでは、今回紹介した8作品は如何だったでしょうか。いずれも一部で問題発言をしてしまった作者の作品たち。なんだかんだで炎上を引き起こしてしまった彼らですが、それにもかかわらず一度は手に取ってみる価値のある作品ばかりです。なぜなら、彼らが問題発言をした背後には、時に社会を問う鋭い視点、時に読者を揺さぶる情緒があるからです。
彼らの発言が私たちに衝撃を与えたのも、その作品が培った視野からくるもの。たしかにネットに上がった言葉が思い切り過ぎた面があるのは認めますが、その衝撃性が故に私たちは引き込まれてしまうのです。禁断の果実のようなものでしょうか。また、問題発言した作者だからこそ描ける独自の世界観もあるのです。
作品の中には作者の人格が色濃く反映されるものです。彼らの考え方や視点を知ることで、作品がより深く理解できるかもしれません。それは"問題作家"というレッテルをはがすためではなく、作品そのものをより深く理解するためです。だからこそ、心地良い読書時間を過ごすためにも彼らの作品を手に取り、心に響いた部分や気になる部分があればその部分を再度確かめることをおすすめします。
長くなりましたが、ここで一つ大切なことをお伝えします。良著にはたくさんのメッセージが詰まっています。それらを自分勝手に解釈するも良し、作者の意図を探るのも良し。問題発言をした作者の作品を読むことは、その過程で得られる自己啓発の一環でもあると私は考えています。
この8作品をきっかけに、ネットでバズっている炎上作家の本も警戒しながら読んでみてください。言葉の暴力からくるダメージを忍びつつ、炎上をまねく作家たちの可能性を探る旅に出てみませんか?決して彼らの言葉を肯定するものではありませんが、作品と向き合う姿勢はまるで一種の冒険です。本好きならば、それなりに楽しんでいただけるのではないでしょうか。
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