後醍醐天皇に関する本 おすすめ6選 生涯・人物像は?
皇位について茨の道を運命づけられた後醍醐天皇。その波乱に富んだ生涯や魅力的な人物像を、六つの異なる角度から描いた一冊一冊が、ただ者では無い感動を呼び起こします。王朝時代の背景をしっかりと研究したノンフィクションから、想像力を駆使して描かれた歴史小説、緻密な描写と高い芸術性を誇る歴史漫画まで、ジャンルは様々。新たな視点で後醍醐天皇を知りたいなら、この6冊に描かれた壮絶な人生と強烈なカリスマ性をぜひ体験してみてください。どの作品も頼りになる情報や感動を提供してくれますよ。
『建武政権――後醍醐天皇の時代 (講談社学術文庫)』
作者 | 森茂暁 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2017年01月27日 |
『後醍醐天皇 南北朝動乱を彩った覇王 (中公新書)』
作者 | 森茂暁 |
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価格 | 814円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2014年07月11日 |
『後醍醐天皇』
序 帝王の実像と虚像
南北朝の動乱
王朝歴史物語から『太平記』へ
「賢才」か「物狂」か
「怪僧」と「悪党」
『徒然草』が語る後醍醐
二つの天皇のあり方
「天皇」を問うた天皇
第一章 後醍醐天皇の誕生
尊治親王の誕生
皇統の分裂状態
兄・後二条の急逝
立太子とその条件
政治への意欲
西園寺家の娘と
後醍醐天皇の即位
後宇多法皇と密教
後宇多院政の停止
第二章 天皇親政の始まり
元亨改元
讖緯説批判と宋学
政道の学問
諸道の再興
「延喜聖代」
政道への取り組み
「中興」への期待
宋学の流行
天皇親政の背景
花園上皇の学問
『孟子』の受容
俊才・日野資朝
『徒然草』が伝える資朝
日野俊基と吉田冬方
俊基の抜擢人事
士大夫という自恃
第三章 討幕計画
討幕計画の始まり
無礼講と芸能的寄合
文観,護持僧に
幕府御家人の内通
正中の変
幕府側の対応
正中の変の虚実
邦良の死と量仁の立太子
第四章 文観弘真とは何者か
持明院統側の譲位要求
皇子たちと寺院勢力
中宮御産の祈禱
中宮禧子をめぐる「物語」
「異形の王権」か?
真言密教の受法
文観弘真の登場
後醍醐天皇の絵像
聖徳太子への傾倒
つくられた「妖僧」イメージ
『太平記』の文観
文観の宿敵,三宝院賢俊
立川流という俗説
律僧という立ち位置
媒介者(メディエーター)として
「太平記作者」の小嶋法師
第五章 楠正成と「草莽の臣」
元弘の変の勃発
常盤木の夢
楠正成の素性
「楠」か「楠木」か
正成の挙兵
散所民の長者か
語り伝えた人々の思い
宮廷と「民」の回路
宋学と「破仏講」
在野・民間の士と宋学
「志士」という言葉の始まり
『太平記』の噓談,狂漢をも生ず
「あやしき民」名和長年
赤松挙兵と隠岐脱出へ
鎌倉幕府滅亡
第六章 建武の新政とその難題(アポリア)
二条河原の落書
綸旨の乱発
雑訴決断所の設置
天皇の「勅裁」と側近の「内奏」
異例の人事と「下剋上」
北畠顕家の諫奏状
父親房の『職原鈔』と任官叙位
既得権と世襲制の打破
家柄と門閥の否定
「物狂の沙汰」の政(まつりごと)
新政の難題(アポリア)
「足利征夷将軍」
足利尊氏の離反
足利対新田という構図
南朝対北朝という構図
「王政」への幻想
第七章 バサラと無礼講の時代
「自由狼藉」の世界
茶寄合の空間と「新政」
無礼講からバサラへ
バサラと過差の時代
『建武式目』の「礼節」
『建武式目』と『太平記』
「正名」の思想
アンビヴァレントな道誉評価
佐々木道誉の役割
「日本的」文化の始発
第八章 建武の「中興」と王政復古
後醍醐天皇の死
後醍醐の鎮魂と「原太平記」
室町幕府の草創史として
近世の後醍醐天皇評価
南朝正統論はどこから来たか
読みかえられる南朝正統史観
論争の勃発
わが国固有の名分秩序
空白としての足利時代史
正統論から国体論へ
「国体」と幕末の「国民国家」
王政復古と建武の「中興」
「臣民」という思想
法治国家のアポリア
おわりにーー近代の天皇問題
主要参考文献
あとがき
後醍醐天皇関連略年表
作者 | 兵藤 裕己 |
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価格 | 924円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2018年04月23日 |
『後醍醐天皇と建武政権』
不徳の天皇・聖王・異形の王権ー。後醍醐天皇ほど歴史的評価の揺れ動いた人物はいない。その実体はどうであったのか。行動と政策を検討し、目指した公武政権が三年で潰えた原因を、東アジア世界も視野に入れて考える。
はじめに/建武政権成立の歴史的前提(海の中の日本/日本の北と南/支配矛盾の拡大/苦悩する鎌倉幕府/王統の分裂と幕府)/陰謀から討幕へ(後醍醐の親政/天皇「御謀反」/畿内騒然/鎌倉幕府の滅亡)/建武政権の一年(後醍醐の帰京/夏から秋へ/春を謳歌する)/新政権の中央と地方(討幕一年後の状況/物狂の沙汰/地方の国衙と陸奥国府/東国と鎌倉将軍府)/矛盾と批判(栄華と憤怒の公家と武家/公武一統/「公武水火の世」への批判)/落日の日々(中先代の乱/建武政権崩壊へ/動乱の世へ)/変転する建武政権の評価(「悪王」から「聖帝」へ/王権の性格をめぐって/東アジア世界の中の建武政権)/おわりに/補論 後醍醐天皇の評価をめぐってー「暗君」から「聖帝」への捏造
作者 | 伊藤 喜良 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 吉川弘文館 |
発売日 | 2021年04月19日 |
『後醍醐天皇と密教』
作者 | 内田,啓一,1960-2017 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 法藏館 |
発売日 | 2010年07月 |
『後醍醐天皇のすべて』
作者 | 佐藤和彦(日本史)/樋口州男 |
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価格 | 3080円 + 税 |
発売元 | 新人物往来社 |
発売日 | 2004年09月 |
それぞれの作者が描く後醍醐天皇の姿がどれも一人一人違っていて、読者を飽きさせません。豊かな表現力で描かれる後醍醐天皇の感情の豊かさや、その勇ましい姿には、必ずどこかで心が動かされると思います。また、歴史的な事実だけでなく、著者独自の解釈や想像をもとにしたフィクションの部分も、物語の深みを増しています。
それぞれの作品には、後醍醐天皇の人間性や時代背景が深く描かれており、ただの歴史物語とは一線を画しています。エンターテインメントとしても楽しめるだけでなく、意義深い歴史的な視点から見た後醍醐天皇の姿を理解することができます。
また、各作品はシリーズものも含まれていますので、読み始めたら止まらなくなる…そんな魅力も満載です。もちろん、一冊だけでも十分に楽しめますが、全巻揃えて、その世界観に浸るのもまた一興だと思います。
後醍醐天皇というひとりの人間の生涯を、小説や漫画という形で楽しむことで、なんとなく知っている歴史が、新たな視点で見直すきっかけになるでしょう。これらの作品に描かれた後醍醐天皇の生涯や人物像を通じて、日本の歴史を別の角度から見る楽しみをぜひ味わってみてください。
これらの作品を手に取ったあなたが、きっと新たな発見をすることを願っています。歴史が好きな方、物語が好きな方、後醍醐天皇に興味がある方はもちろん、それ以外の方々にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。今回紹介した作品群は読者を魅了する力があります。それぞれが後醍醐天皇について異なる視点を提供しますので、あなた自身がどの視点が最も魅力的かを見つけてみてください。これらの作品を通じて、歴史への理解と興味が更に深まる事でしょう。
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