入学も卒業も激ムズ!?東京藝術大学に関するノンフィクション本3選
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東京藝術大学の厳しい選考工程や独特な学生生活を綴った小説やノンフィクションがあるのをご存知ですか?まず一つ目は、音楽科への受験を描いた感動作。試験の過酷さや、ライバルとの友情などが胸を打ちますよ。続いて二つ目は、美術科の学生の日常を描いたキュートな作品で、一見すると何気ない日常ですが、彼らならではの楽しみ方や苦悩が詰まっています。最後に挙げるのは、卒業後の厳しい芸術界への就職戦線を赤裸々に描き出しているノンフィクション。素晴らしき創造の世界に踏み込む時の現実感を引き立てています。
『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』
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やはり彼らは、只者ではなかった。入試倍率は東大のなんと約 3 倍。しかし卒業後は行方不明者多発との噂も流れる東京藝術大学。楽器のせいで体が歪んで一人前という器楽科のある音楽学部、四十時間ぶっ続けで絵を描いて幸せという日本画科のある美術学部。各学部学科生たちへのインタビューから見えてくるのはカオスか、桃源郷か? 天才たちの日常に迫る、前人未到、抱腹絶倒の藝大探訪記。
作者 | 二宮 敦人 |
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価格 | 781円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2019年03月28日 |
『青島広志の東京藝大物語』
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ミューズに庇護された音楽の園。門をくぐったBに与えられた試練と役割とは?フィクションとノンフィクションが交錯する藝大愛溢れる、捨て身の自伝的作品。
作者 | 青島広志 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 夕日書房 |
発売日 | 2023年03月22日 |
『どうしても僕は東京藝大に入りたかった 3度目の挑戦でつかんだ合格までの記録』
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藝大デザイン科を目指した…2年半、3度の挑戦でつかんだ合格までの記録
東京藝術大学を目指してから、実際に合格をするまでのストーリーを、ドキュメンタリーとして纏めた一冊です。現役藝大生である著者がWEBサイト「note」に発表した藝大受験の体験記を元に、圧倒的な現実感で自己研鑽の厳しさ、孤独感、焦燥感をぶつけた物語に仕上がっています。時系列順に書かれており、読むことで絵の上達法が、著者の歩みと共に理解できる構成です。
藝大受験に必要な予備知識として、デッサン、色彩構成、立体構成、明度計画などの技術の説明も入り、「いまの藝大受験対策」もわかります。
「何から始めたらいいのか手探り状態の中、どうしたらよいかを知ることが出来る」
「気持ちは不安になる。何を乗り越えてきたのかを知ると気持ちの消化ができる」
「時系列で話が進み話が飛ぶことがないので、具体的でわかりやすい」
※(参考・美大卒業生の感想)
作者 | 家原流太 |
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価格 | 2310円 + 税 |
発売元 | ホビージャパン |
発売日 | 2024年10月02日 |
そして、それらの作品を読んでみた感想をひとつだけ申し上げるならば、あまりの東京藝術大学の洗練された世界に呑まれるかと思いきや、意外や意外、その中には笑いあり、涙あり、何より人間味あふれる激動の日々が描かれています。「入学も卒業も激ムズ!」と聞くと、どうしても一種の畏怖感を抱いてしまいがちですが、その裏には深い友情や苦悩、そして一生懸命に芸術に向き合う人々の情熱があることを知り、驚きと感動を覚えました。
素晴らしい作品を通じて、東京藝術大学に触れることができるというのは、なんとも嬉しいものですよね。芸術に興味がある方はもちろん、人間ドラマや日本の大学生活に興味ある方にもおすすめの3作品となりました。
しかしこれら作品を読んだからと言って、誰でもが東京藝術大学に入れるわけではありません。しかし、それでも私たちは、本情熱に満ちた物語に触れることで、何かを学び、何かを感じることができます。それが芸術を愛する理由なのかもしれませんね。
アートの世界は奥が深く、その一端を垣間見ることができたのではないでしょうか。「東京藝術大学」という一つの舞台で繰り広げられる様々なストーリーを通して、他では見ることのできない刺激的な学生生活を楽しむことができます。
何事も経験が一番ですが、経験できないこともまた、想像力を掻き立てるものです。この3作品を通してその浮遊感を満喫して、どこか違う世界に一歩踏み出すような新たな気持ちになっていただければ幸いです。きっときっと、それぞれの作品がもたらす感想や感動があなたにとって最高の経験となることでしょう。
本当に良い作品とは、それを読んだ各人が感じることを具体的に描き出し、それぞれが自分だけの物語を見つけられるものだと思います。それを可能にしてくれるのが、今回紹介した東京藝術大学に関するノンフィクションの3作品です。それでは、どうぞ良い読書の時間を!
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