列車が繋ぐ物語!鉄道を舞台にした歴史小説おすすめ10選「開化鉄道探偵」「クロカネの道をゆく」など話題作をご紹介
旅の醍醐味は移動手段にもありますが、列車はまさに冒険の象徴ではないでしょうか。タカタカとリズミカルな音を立て、景色を飲み込み、新しい世界を前に進めてくれる。そんな魅力たっぷりの列車を舞台に描く小説が、ここにあります。ある小説は開化期の日本で鉄道技師として活躍する主人公の冒険を描いています。歴史の舞台を巧みに鉄道に絡め、その時代背景とともに人々の生活や心情も深く描き出します。一方、ある作品は疲れた魂に活力を与える、心温まる物語。主人公が古い鉄道路線の保存のために奮闘する様子は読む者を元気にしてくれます。どちらも、鉄道がつなげる人々の縁と歴史を感じられる素敵な作品です。
『開化鉄道探偵』
作者 | 山本,巧次,1960- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2021年02月 |
『クロカネの道をゆく : 「鉄道の父」と呼ばれた男』
作者 | 江上,剛,1954- |
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価格 | 不明 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2020年06月 |
『天球は翔ける(上) アメリカ大陸横断鉄道秘話 (集英社文庫)』
作者 | 陳舜臣 |
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価格 | 167円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 |
『レーテーの大河 = The Great Lethe』
作者 | 斉藤,詠一,1973- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年05月 |
『台湾漫遊鉄道のふたり』
炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でもーー。
結婚から逃げる日本人作家・千鶴子と、お仕着せの許婚をもつ台湾人通訳・千鶴。
ふたりは底知れぬ食欲と“秘めた傷”をお供に、昭和十三年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。
「私はこの作品を過去の物語ではなく、現在こそ必要な物語として読んだ。
そして、ラストの仕掛けの巧妙さ。ああ、うまい。ただ甘いだけではない、苦みと切なさを伴う、極上の味わいだ。」
古内一絵さん大満足
1938年、五月の台湾。
作家・青山千鶴子は講演旅行に招かれ、台湾人通訳・王千鶴と出会う。
現地の食文化や歴史に通じるのみならず、料理の腕まで天才的な千鶴とともに、
台湾縦貫鉄道に乗りこみ、つぎつぎ台湾の味に魅了されていく。
しかし、いつまでも心の奥を見せない千鶴に、千鶴子は焦燥感を募らせる。
国家の争い、女性への抑圧、植民地をめぐる立場の差ーーー
あらゆる壁に阻まれ、傷つきながら、ふたりの旅はどこへ行く。
作者 | 楊双子/三浦裕子 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2023年04月20日 |
『満鉄探偵 欧亜急行の殺人』
昭和十一年、満州。南満州鉄道株式会社資料課の詫間耕一は、総裁・松岡洋右の命を受け、密偵の辻村とともに社内で頻発する書類紛失事件を調査することに。しかし調査対象だった人物が殺され、容疑者を追って乗り込んだ哈爾浜行きの急行列車の中で、さらなる殺人事件が…。謎の中国人美女、関東軍、ロシアのスパイらの思惑や陰謀が渦巻く中、詫間は真相に辿り着けるのか!怒涛のエンタメミステリー。
作者 | 山本 巧次 |
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価格 | 902円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2022年01月11日 |
『阪堺電車177号の追憶』
大阪南部を走る路面電車、通称・阪堺電車。なかでも現役最古のモ161形177号は、大阪の街を85年間見つめつづけてきたー戦時下に運転士と乗客として出会ったふたりの女性の数奇な運命、バブル期に地上げ屋からたこ焼き店を守るべく分闘するキャバクラ嬢たち、撮り鉄の大学生vsパパラッチvs第三の男の奇妙な対決…昭和8年から平成29年の現代まで、阪堺電車で働く人々、沿線住人が遭遇した事件を鮮やかに描く連作短篇集。
作者 | 山本 巧次 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2017年09月21日 |
『急行霧島 それぞれの昭和』
桜島が私の旅立ちを見守ってくれるー昭和36年、母を亡くして独り美里は、急行霧島で鹿児島から東京へ向かう。生き別れの父が東京で待っている。希望をのせて汽車は走るが、県警の刑事が車内に潜む傷害犯を追っていた。さらに伝説のスリ師も乗っていて大仕事をしようと目論む。急行霧島が進む中、やがて美里の身に危険が!終着点には、いったいなにが待つのか?人々が前を向いて進んだあの時代の人情系鉄道ミステリ。
作者 | 山本 巧次 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2023年05月23日 |
『線路上の殺意』
作者 | 佳多山,大地,1972- 鮎川,哲也,1919-2002 西村,京太郎,1930-2022 ほか |
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価格 | 不明 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2020年10月 |
『中央線小説傑作選』
作者 | 南陀楼,綾繁,1967- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2022年03月 |
皆様、長い時間お付き合いいただき、誠にありがとうございました。「これからが本番!」とばかりに列車がフィーチャーされるお話たち、いかがだったでしょうか。馴染み深い鉄道の景色が、まるで別世界のように描かれる作品たちは、私たちの想像力を刺激し、幅広い世代から支持を受けています。
ただ列車が走るだけでなく、その歴史や背景、人々の生活までもが描かれている作品は、読んでいるこちらまで旅をしているような錯覚に陥るほど。そして何より、鉄道を舞台にした作品は、それぞれの時代背景や主人公たちが抱える問題を通じて、人間の生きざまや社会問題にも深く迫っていきます。これらの作品は、ただの旅行記ではなく、多くの価値観や考え方を提示してくれます。
また、作品を通して鉄道がもたらす様々な出会いや別れ、そしてそれらが絡み合う複雑な人間模様に触れることで、自身の人生についても考えさせられます。とても深い洞察力で人間を描くことができるのも、鉄道をテーマにした小説ならではの魅力だと思います。
この記事を読んでいただいて、「あ、この作品面白そう!」と思っていただけたら、それ以上の喜びはありません。ぜひ、気になった作品があれば、手に取ってみてください。きっと新たな発見や共感、そして何より面白さが待っていますよ。さあ、本と一緒に思い思いの旅に出てみませんか?新たな風景や出会いが、きっとあなたを待っています。
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