本と人を巡るビブリオミステリー10選

ビブリオミステリーは、本や図書館を舞台にし、難解な謎解きや刺激的な事件が繰り広げられる物語のジャンルです。本好きにはたまらない、知識とエンターテインメントが詰まったこのジャンルから、特におすすめの10作品をピックアップしました。
一部は知識豊富な司書や書評家が主人公で、彼らの底知れぬ文学知識を駆使して難事件に立ち向かう姿が描かれています。また、一部は身も心も本に捧げる熱狂的な読書家が織りなす緻密なストーリーに引き込まれます。
また、様々なタイプの不思議な書物や貴重な古書が登場するのもビブリオミステリーの魅力です。その中には、ただ読むだけでなく、文字が持つ力や本質に迫る作品もあります。
この10作品はすべて違った個性を持ちつつ、一つ共通するのは「本とは何か?」という問いへの真剣な探求です。ぜひ、謎解きと共にその世界に触れてみてください。
『ビブリア古書堂の事件手帖(1) (角川コミックス・エース)』

作者 | 三上 延/ナカノ/越島 はぐ |
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価格 | 554円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2013年02月07日 |
『“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ) : 【高等学校ビブリオバトル紹介図書】』

作者 | 野村,美月 |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2006年05月 |
『むすぶと本。 『外科室』の一途(1)』

本は読み手を、深く愛している。
本の声が聞こえる少年・榎木むすぶ。とある駅の貸本コーナーで出会った1冊の児童書は“ハナちゃんのところに帰らないと”と切羽詰まった声で訴えていた。恋人の夜長姫(=本)に激しく嫉妬され、学園の王子様・姫倉先輩の依頼を解決しながら、“ハナちゃん”を探し当てるのだけれど……。健気な本たちの想いを、むすぶは叶えることができるのか!? 表題作・泉鏡花の『外科室』ほか、“本の味方!”榎木むすぶがさまざまな人と本の問題を解決する学園ビブリオミステリー登場!
作者 | 野村 美月/竹岡 美穂 |
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価格 | 737円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2020年06月30日 |
『本と鍵の季節』

堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが……。
放課後の図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。
爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ、開幕!
作者 | 米澤 穂信 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2021年06月18日 |
『六の宮の姫君』

最終学年を迎えた〈私〉は、卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていくかたわら、出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、円紫師匠の教えを乞いつつ、浩瀚な書物を旅する〈私〉なりの探偵行が始まった。
作者 | 北村薫 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 1999年06月 |
『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 1』

作者 | 松岡圭祐 ぬそ |
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価格 | 不明 |
発売元 | |
発売日 |
『27000冊ガーデン』

作者 | 大崎,梢 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2023年04月 |
『図書館の殺人』

作者 | 青崎,有吾,1991- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2018年09月 |
『ビブリオフォリア・ラプソディ あるいは本と本の間の旅』

「SFが読みたい! 2024年版」国内篇第1位著者が描く
本好きの、本好きによる、本好きのための本
消えてゆく本
書けなくなった詩人
「本の魔窟」に暮らす青年
本であふれた世界に、希望はあるか?
本を、小説を、書くことを愛しすぎている人たち<ビブリオフォリア>の紡ぎ出す、どこか切ない未来
作家は、小説は、本は、どういう未来に向かっているのかーー
読書に関する特殊な法律が課された世界の作家 「ハンノキのある島で」
正確に訳すことが限りなく不可能なマイナー言語の日本で一人の翻訳者 「バベルより遠く離れて」
あらゆる小説を斬りまくる文芸評論家が出会った、絶対に書評できない本 「木曜日のルリユール」
書けなくなった元「天才美人女子大生」詩人のたったひとつの願い 「詩人になれますように」
「本の魔窟」に暮らす蔵書家が訪れた不思議な古本屋 「本の泉 泉の本」
いろいろな書き手のもとを巡っていくダブルクリップの旅と、本にまつわる5つの物語
作者 | 高野 史緒 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2024年05月23日 |
『ビブリオフィリアの乙女たち』

図書部員の文詠は、本からそれを読んだ誰かの記憶を読み取るサイコメトリーの持ち主。
彼女はいつも本が読めない幼馴染の花奏に物語を朗読し、記憶に秘められた謎を解いてもらっていた。
あの日、図書館で文詠が遭遇したのは、絵本に遺された“黒いコートの男”とそれに“撃ち殺される私”を幻視した不可解な誰かの記憶。
日本童話文学から次々と現れる“黒いコートの男”の正体と、それを幻視した読者は誰なのか?
やがて学園で発生する、“黒いコートの男”による刺傷事件。
森鴎外『舞姫』と宮沢賢治『春と修羅』を繋ぐ罪と罰の解読から、文詠と花奏は悲劇の真相へと迫るーー
読書感応(サイコメトラー)の文学少女×識字障害(ディスレクシア)の探偵少女が本に秘められた謎を追う、学園ビブリオミステリ!
作者 | 宮田 眞砂/切符 |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | 星海社 |
発売日 | 2022年10月13日 |
それぞれ異なるテーマ、舞台、登場人物を持つこれらのビブリオミステリーたちは、本がもつ絶大な力と魅力を秀逸に描き出しています。一部は濃厚な人間ドラマ、一部は息をもつかせぬスリルが待っています。それぞれの作品が織りなす物語には、本や情報の価値、図書館や書店の役割、そして文字に秘めたる人間の思惑や執念が細やかに描かれています。
キャラクターたちが本に触れることで新たな発見をする様子、本を通じた人々の交流、本が巻き起こす事件。これらが混ざり合ったとき、ビブリオミステリー特有の世界が広がります。それぞれの作品が吹き込む新鮮な風は、読む人々の心を揺さぶり、読書の楽しさを再確認させてくれるはずです。
この記事をきっかけに、一つでも多くのビブリオミステリーに触れることができれば幸いです。小説や漫画を読むという行為自体が、まさに一つの冒険であり、探求です。あなたが新しい作品と出会う瞬間、あなたがその世界に没入する瞬間、そこにはきっと価値ある体験が待っていることでしょう。
最後に、これらのビブリオミステリー作品を通して「本」がもつ魔法的な力を感じ取っていただければと思います。それは、文字によって綴られた物語が読者の心に様々な感情を呼び起こす力です。その力があってこそ、私たちは本を通して異なる世界に触れ、人間の深淵を覗き、思想を巡らせることができるのです。ビブリオミステリーに魅了される一歩、それはまさに、本という驚きあふれる世界への入り口とも言えるでしょう。それでは、素敵な読書の旅を。
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