岡倉天心に関する本 おすすめ6選

明治の華やぎの背景には、多くの功績を残した偉大な人々がいます。その中でも特に欠かせないのが岡倉天心です。美術愛好家からお茶の愛好家まで、幅広く受け入れられた彼の思想は今も色褪せず、世界に影響を与えています。日本だけでなく海外でも認知されているテーマに触れ、彼の人間性や思想、活動を描いた作品を6つピックアップしました。各作品はそれぞれ異なる角度から天心像を描き出していて、彼の邁進した生涯や美的感覚、日本文化への深い敬愛が垣間見れます。これらの作品を読むことで、岡倉天心の魅力をより深く理解できることでしょう。
『岡倉天心『茶の本』の世界』

日本美術の発展に大きな功績を残した世界的知識人・岡倉天心の全米ベストセラー『茶の本』の魅力とは何か。天心の曾孫にあたる歴史家が多角的に徹底解説する。
曾孫が語る
世界的名著の魅力
明治時代に国を挙げて西洋化に突き進むなか、日本美術の発展に功績を残した岡倉天心(1863-1913)。ボストン美術館中国・日本美術部の責任者として、東洋の美術を欧米に紹介し、1906年刊行のTHE BOOK OF TEA(『茶の本』)が全米ベストセラーとなったことで国際的に知られる。岡倉天心の曾孫であり、近現代の国際関係史を専門とする著者が、国際文化交流の見地から『茶の本』をこれまでに知られていなかった視点をふんだんに盛り込んで徹底解説する、決定版入門書。
作者 | 岡倉登志/本文 |
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価格 | 920円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2024年05月10日 |
『岡倉天心と思想』

岡倉天心は明治時代に日本初の美術学校をつくりました。貿易商の家に生まれ、子どものころから外国語の中で育ち英語の読み書きができました。西洋文化を理解した上で、インド、中国、日本の東洋文化の追及に励み、代表作『茶の本』を英語で書きました。外国で多くの人々に読まれ、西洋人に日本文化が知られるきっかけを作りました。
岡倉天心とわたし
はじめに
1 「天」の心臓の男 0〜17歳
2 伝統日本美術と東京美術学校 18〜28歳
3 中国への旅 29〜31歳
4 日本美術院 31〜36歳
5 インドへの旅 39〜40歳
6 アメリカでの活動と『茶の本』 42〜44歳
7 自然とともにくらす 41〜49歳
あらためて100年後のきみたちへ
作者 | 大久保 喬樹 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 玉川大学出版部 |
発売日 | 2021年06月24日 |
『岡倉天心 物ニ観ズレバ竟ニ吾無シ』

岡倉天心(一八六三〜一九一三)美術指導家。生涯をかけて“美術史”を追及した岡倉覚三は、どのように“日本”をそして“美術”を考えたのか。これまでの神話化された「岡倉天心」像を白紙に戻し、英語、漢文、日本語を駆使して生きた彼の生涯を、思考の方法論から読み直した新しい評伝。
作者 | 木下長宏 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | ミネルヴァ書房 |
発売日 | 2005年03月 |
『岡倉天心 : 近代美術の師』

作者 | 古田‖亮 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 平凡社 |
発売日 |
『岡倉天心と五浦〔新訂増補〕』

近代日本を代表する思想家・岡倉天心が晩年居を定めた茨城県五浦での事蹟を中心に、天心が近代日本に及ぼした影響を多面的に論じた論文集。1998年刊行の旧版を全面的に改訂し、東日本大震災による六角堂の被災と再建を経て、新しい知見を盛り込んだ5編の論考を追加。
プロローグ
岡倉天心小伝ー五浦以前(森田義之)
天心以前の五浦(小泉晋也)
第1部 天心と五浦
五浦時代の岡倉天心(森田義之)
明治大正期の五浦と北茨城(小野寺淳)
天心と建築(後藤末吉)
龍王丸をめぐって(後藤末吉)
六角堂の系譜と天心(熊田由美子)
五浦をめぐる岡倉覚三のヴィジョン(清水恵美子)
天心と五浦日本美術院と『いはらき』新聞(小泉晋也)
第2部 天心と近代美術
天心と日本美術院の画家たち(藤本陽子)
岡倉天心と東京美術学校(金子一夫)
岡倉覚三と明治期の洋画界(丹尾安典)
岡倉天心と平櫛田中(小泉晋也)
天心と美術批評(佐藤道信)
第3部 知の冒険家天心
詩人天心ー「小さいもの」の声(橋浦洋志)
筆跡から見る天心の人間像(川又正)
天心の思想(木村競)
岡倉天心と文化財保護(田中義恭)
天心と中国(鶴間和幸)
「カカスオカクラは誤りです」(小林英美)
エピローグ
現代の岡倉天心像(森田義之)
二十一世紀にいきる天心(小泉晋也)
新訂増補版後記(藤原貞朗)
作者 | 森田 義之/小泉 晋弥 |
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価格 | 3080円 + 税 |
発売元 | 中央公論美術出版 |
発売日 | 2021年04月02日 |
『岡倉天心『茶の本』を読む 日本人の心と知恵 (PHP文庫)』

作者 | 山﨑 武也 |
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価格 | 490円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2000年11月15日 |
さて、これまでに紹介した製作物の数々を通じ、みなさんは岡倉天心の深い人物像やその多岐に渡る活動、思想について多少なりとも知ることが出来たのではないかと思います。非常に幅広い分野で活動していた彼のことを、一冊の本や一篇の記事で完全に理解するのは無理な話ですが、それでも私たちが今、21世紀に生きる人間が岡倉天心という人物に触れ、その生き様から何かを学び取ることが出来れば、それはとても価値のあることだと思います。
彼の書物や人間としての振る舞いからは、美しいもの、すなわち「美」を見つけ出す視点や、広い視野を持つ大切さが垣間見えます。そしてなにより、日本文化を愛し、自身の活動を通じてその素晴らしさを世界に伝えようとした彼の姿勢は、今の私たちにとっても大切な教えと言えるでしょう。
少しでも興味を抱いた方は、ぜひこれらの作品に手を伸ばしてみてください。本のページをめくるたびに、岡倉天心の魅力があなたに迫ることでしょう。美術に興味がある方はもちろん、日本文化に触れるのが初めてという方でも十分に楽しめる作品ばかりです。
各作品が、あなたの知識や視野を広げ、岡倉天心という一人の人間が築き上げた昔の世界をもっと深く理解する機会となることを願っています。また、これを読んでくださったあなたが、日本文化の素晴らしさに更なる興味を抱いてくれたなら、私としては最大の喜びです。
最後に、紹介した本の数々が、岡倉天心という人物だけでなく、その背後に広がる日本文化の風景や美術、そして明治時代という激動の時代を思う存分に味わってもらえますように。
これからも美と知識の探求を楽しんでいきましょう。
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