河﨑秋子の小説 おすすめ7選 ともぐい・颶風の王など

河﨑秋子さんの魅力は独特な世界観と深い人間描写。彼女の作品には、緻密な物語構成と心揺さぶるキャラクター達が描かれています。現実を生き抜く力強さと傷つきながらも前に進む勇気、読めばきっとあなたの胸に深く残るでしょう。スリリングなストーリー展開に目が離せなくなりますよ。彼女の作品は一度読めば虜になること間違いなし! 彼女の代表作から新作まで、幅広く揃えた7選はどれも大当たり。アドベンチャーロマンからハートフルな話まで、彼女の作品の魅力がギュッと詰まった7作品の魅力をご紹介します。登場するキャラクターの成長や葛藤を共感しながら、あなたも一緒に冒険の旅に出かけて見ませんか?
『ともぐい』

作者 | 河﨑/秋子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 |
『颶風の王 (角川文庫)』

作者 | 河崎 秋子 |
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価格 | 554円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2018年08月24日 |
『土に贖う (集英社文庫)』

作者 | 河崎秋子 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2023年01月12日 |
『鯨の岬 (集英社文庫)』

作者 | 河崎秋子 |
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価格 | 583円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2022年08月04日 |
『絞め殺しの樹』

あなたは、哀れでも可哀相でもないんですよ
北海道根室で生まれ、新潟で育ったミサエは、両親の顔を知らない。昭和十年、十歳で元屯田兵の吉岡家に引き取られる形で根室に舞い戻ったミサエは、ボロ雑巾のようにこき使われた。しかし、吉岡家出入りの薬売りに見込まれて、札幌の薬問屋で奉公することに。戦後、ミサエは保健婦となり、再び根室に暮らすようになる。幸せとは言えない結婚生活、そして長女の幼すぎる死。数々の苦難に遭いながら、ひっそりと生を全うしたミサエは幸せだったのか。養子に出された息子の雄介は、ミサエの人生の道のりを辿ろうとする。数々の文学賞に輝いた俊英が圧倒的筆力で贈る、北の女の一代記。
「なんで、死んだんですか。母は。癌とはこの間、聞きましたが、どこの癌だったんですか」
今まで疑問にも思わなかったことが、端的に口をついた。聞いてもどうしようもないことなのに、知りたいという欲が泡のように浮かんでしまった。
「乳癌だったの。発見が遅くて、切除しても間に合わなくてね。ミサエさん、ぎりぎりまで保健婦として仕事して、ぎりぎりまで、普段通りの生活を送りながらあれこれ片付けて、病院に入ってからはすぐ。あの人らしかった」(本文より)
【編集担当からのおすすめ情報】
絡み付いてね。栄養を奪いながら、芯にある木を締め付けていく。最後には締め付けて締め付けて、元の木を殺してしまう。その頃には、芯となる木がなくても蔓が自立するほどに太くなっているから、芯が枯れて朽ち果てて、中心に空洞ができるの。それが菩提樹。別名をシメゴロシノキ。
作者 | 河崎 秋子 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2021年12月01日 |
『清浄島』

作者 | 河﨑,秋子,1979- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2022年10月 |
『肉弾』

大学を休学中の貴美也は、父・龍一郎に反発しながらもその庇護下から抜け出せずにいた。北海道での鹿狩りに連れ出され、山深く分け入ったその時、2人は突如熊の襲撃を受ける。貴美也の眼前でなすすべなく腹を裂かれ、食われていく龍一郎。どこからか現れた野犬の群れに紛れ1人逃げのびた貴美也は、絶望の中、生きるために戦うことを決意する。
圧倒的なスケールで人間と動物の生と死を描く、第21回大藪春彦賞受賞作。
解説 平松洋子
作者 | 河崎 秋子 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2020年06月12日 |
さぁ、河﨑秋子さんの世界にどうですか、一緒に浸ってみませんか?今回挙げさせていただいた7つの作品を通じて、彼女ならではの独特の視点や言葉遣い、心に突き刺さる情境描写のすばらしさを感じ取っていただけたら幸いです。
ここで紹介した作品群は、河﨑秋子さんの大きな魅力のほんの一部にすぎません。彼女の作品はどれも、洗練された言葉使いと緻密な設定、形式美と深淵を覗き込むような鋭い洞察力で描かれています。また彼女は、個々のキャラクターが持つ悲喜こもごもの感情や、それぞれが抱える深淵をあたかも読者自身のものかのように伝えてくれます。そのため、一読後は空虚感に包まれることもしばしば。だからこそ、何度でも手に取りたくなる魅力が詰まっています。
また、一つ一つの作品が独立した世界観を持っていながらも、全体を通して河﨑秋子さん独自の哲学や価値観が織りなす一貫性が感じられます。それがまた彼女の作品を深く読み解く醍醐味であり、多面的な価値観を理解するきっかけとなります。
今回紹介した作品は全て良作揃いですが、それぞれ違った趣で、その時々の気分やニーズに合わせて選べるのも素敵なポイント。気が向いた時に、一冊ずつ読んでみてはいかがでしょうか。どんな人でもきっと共感できる、または新たな視点を得ることができるでしょう。
河﨑秋子さんの作品は、読む者の心を自然と揺さぶる力があります。一度、その世界に足を踏み入れてみると、同じ景色も新たな視点で見ることができる。そんな、新たなる視界を開く力があります。こればかりは、ぜひとも実際に読んで体感していただきたいですね。
今回はここまでですが、これからも様々な作家さん、作品を紹介してまいりますので、ぜひまたお越しいただけますと幸いです。隠れた名作を発掘する旅は、まだまだ続きますよ。それでは、次回もお楽しみに!
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