インドの文化がわかる本 おすすめ6選
インドと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?カラフルなサリーやスパイシーなカレー、深遠な宗教や古代文明かもしれませんね。今回紹介する6冊の本は、そんなインドの多様な文化を、より深く、リアルに体感できる作品ばかりです。言葉遣いや日常の様子、音楽や食事まで、目に見えるものから感じるものまで、インドの魅力がぎっしりと詰まっています。リアルな現代社会を描く作品から歴史的なエピソードを紐解くものまで幅広いジャンルをピックアップしました。インドへの興味が湧いたら、ぜひ手にとってみてくださいね。
『インド文化入門』
異なる宗教・言語・文化が、多様なまま統一された稀有な国インド。なぜ多様性は排除されなかったのか。共存の思想をインドに学ぶ。解説 竹中千春
作者 | 辛島 昇 |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2020年12月14日 |
『インド文化読本』
北はヒマラヤ山脈からデカン高原を経てインド洋にいたる国「インド」は人口13億人を抱える多様性にあふれた国です。カースト、ボリウッド、カレー、などさまざまなイメージがありますが、近年はコロナのワクチン輸出大国としても知られるようになりました。本書はこれらの人々がかつてはどこからきて住むようになったかという所から始め、植民地期での変容と現在にいたるまで、さまざまな文化をもつ人々がどのように共生しているのかという、インドの「今」に迫ります。執筆者は、インド在住ないしはインドに何度となく訪れた研究者・実務家で、現地で出会ったエピソードや写真なども掲載しています。1章1テーマで、民族、言語、宗教、教育など基本的な構成を押さえたつくりです。インドを知りたい方、インドの新たな顔を見たい方にも必見に書籍です。
作者 | 小磯 千尋/小松 久恵 |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | 丸善出版 |
発売日 | 2022年12月02日 |
『インド文化事典』
本事典は、激動するインド世界を特徴づけるさまざまな文化事象を、簡潔かつ具体的に解説する。近年、急成長するインドの源流と現状と未来とは。古代神話から宗教、植民地時代の影響も残るカースト制、ガンディー・ネルーなどの社会・政治運動、カレーなどの食、ボリウッドなどの映画、農村と都市の差やヨガやクリケットといったスポーツまで。グローバルに跳躍するインドの根底とさまざまな側面を紹介する。
作者 | 杉本 良男/インド文化事典編集委員会 |
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価格 | 22000円 + 税 |
発売元 | 丸善出版 |
発売日 | 2018年01月26日 |
『インドにおける大衆芸能と都市文化 タマーシャーの踊り子による模倣と欲望の上演』
「私たちはカーストのしがらみから自由だ」
多様な人が集う「放浪部族」が担う大衆芸能タマーシャーーー時代の流行を柔軟に取り入れ、つねに新たな要素を付け加えていくタマスギール(タマーシャーの担い手たち)の文化、生活を描き出す民族誌
血のにじむような努力を重ねた人が、獲得した知識やスキルを、目の前の相手に惜しみなく与える姿には心を打たれた。またタマスギールの多くが、物乞いに対してお金を渡していたことも印象深い。社会の周縁におかれながらも、他者を気遣う姿は、本書の冒頭でふれた、タマーシャーの調査なんてできるわけがない、恐ろしい世界だという周囲からの声とは異なったものであった。タマスギールの世界に飛び込んでみると、そこには弱い存在だからこそ、手を取り合って助け合う人々の生活世界が広がっていた。(「おわりにーーそして舞台はつづく」より)
●著者紹介
飯田玲子(いいだ れいこ)
1982 年生まれ。
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特定助教。専攻は文化人類学、南アジア研究。
おもな論文,著作に『大学生・社会人のためのイスラーム講座』(分担執筆,ナカニシヤ出版,2018年)『インド文化事典』(分担執筆,丸善出版, 2018年) 「民俗芸能から都市文化へ インドにおける都市文化ーーマハーラーシュトラ州のタマーシャー劇を事例として」(『マハーラーシュトラ』12, 93?122, 2015年)他。
作者 | 飯田 玲子 |
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価格 | 4400円 + 税 |
発売元 | ナカニシヤ出版 |
発売日 | 2020年03月20日 |
『インドのことがマンガで3時間でわかる本 : 急速発展する12億の若い国』
作者 | 関口,真理 中島,岳志,1975- 辻田,祐子 飛鳥,幸子,1949- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 明日香出版社 |
発売日 | 2015年02月 |
『新インド入門:生活と統計からのアプローチ』
作者 | 田中洋二郎 |
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価格 | 1672円 + 税 |
発売元 | 白水社 |
発売日 | 2019年09月06日 |
私たちが住むこの世界は、広く浅く見えるものだけでは理解できない幅広い文化と深みを秘めています。インドという国もその一つで、豊かな歴史と文化、鮮やかな色彩と感性、独特な価値観が息づいています。一口にインドと言っても地域ごとにその文化は違い、まるで色とりどりのカレーのように一度にすべてを味わうことは難しいでしょう。
しかし、紹介した本たちを通して、インドの一端を垣間見ることができたのではないでしょうか。リアルな現代の生活描写だったり、歴史や神話のエピソードだったり、美しい言葉で綴られた情緒だったり。また、社会問題に切り込んで考えるきっかけになったりと、多岐にわたる視点からインドを知ることができます。
もちろん、本だけでインドを全て理解することは不可能です。でも、その少しでも知ることで、私たちの世界や自分自身の捉え方が少しだけ広がるかもしれません。読書を通じて、今まで知らなかった異文化への理解が深まる。それはまさに、本が持っている素晴らしい力の一つです。
行かなくても見える場所は無数に広がっています。だからこそ、自分の足元から少しだけ視線を移して、まだ知らない世界を探してみませんか。そんな新たな冒険に、これらの本たちがお供となり、あなたの世界がさらに広がることを心から願っています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。この文化の海に浸る旅が、あなたにとっても楽しいものとなることを願っています。また新たなおすすめの本を見つけたら、ぜひお伝えしたいと思います。それでは、素晴らしい読書ライフをお過ごしください。
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