津村記久子の小説 おすすめ8選 読む順番が気になる人へ
津村記久子の緻密且つ繊細な文体に魅了された読者は多いはず。彼女の書く人物はどこか人間味溢れるもので、読者が共感することも少なくない。謎めいた世界が織り成すストーリーに心躍らせて、一気読みしたくなる魅力が溢れています。ミステリアスさと純粋さが融合した作品群は、芸術的でありつつ、読みやすく引き込まれます。その中でも出色の芥川賞作品は、細部に渡る描写が特徴的で、極上の読みごたえがあります。初めて津村の世界へ足を踏み入れる方も、既にファンの方も、選りすぐりの8作品を味わってみてください。
『水車小屋のネネ』
作者 | 津村,記久子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 毎日新聞出版 |
発売日 | 2023年03月 |
『ポトスライムの舟』
29歳、社会人8年目、年収163万円。
こんな生き方、働き方もある。
読むと心が軽くなる、“脱力系”お仕事小説。
29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くがーー。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。
作者 | 津村 記久子 |
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価格 | 605円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2011年04月 |
『婚礼、葬礼、その他』
「呼ぶことはできなくても頻繁に呼ばれる人生」を送るOLのヨシノ。友人から結婚式招待状が届き、申し込んだその日に旅行をキャンセル。二次会幹事まで頼まれ準備万端当日を迎えたが、途中で上司の父親の通夜手伝いに呼び出され、空腹のまま駆けつけるはめに…芥川賞受賞後、ますます快調な著者の傑作中篇集。
作者 | 津村 記久子 |
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価格 | 513円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2013年02月08日 |
『君は永遠にそいつらより若い』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・実写映画化決定! !◎津村記久子作品初の映画化◎主人公・堀貝佐世(ホリガイ サヨ)役は佐久間由衣さん痛ましい過去を持つ猪乃木楠子(イノギ クスコ)役は奈緒さん監督・脚本:吉野竜平さん2021年全国順次公開予定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だるい日常その裏に潜む悪意ーー大学卒業を間近に控え、就職も決まり、単位もばっちり。ある意味、手持ちぶさたな日々を送る主人公ホリガイは、身長175センチ、22歳、処女。バイトと学校と下宿を行き来し、友人とぐだぐだした日常をすごしている。そして、ふとした拍子に、そんな日常の裏に潜む「暴力」と「哀しみ」が顔を見せる…。第21回太宰治賞受賞作にして、芥川賞作家の鮮烈なデビュー作。解説:松浦理英子
作者 | 津村 記久子 |
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価格 | 638円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2009年05月13日 |
『カソウスキの行方』
作者 | 津村,記久子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2012年01月 |
『この世にたやすい仕事はない』
「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのニッチなアナウンス原稿づくり、そして ……。社会という宇宙で心震わすマニアックな仕事を巡りつつ自分の居場所を探す、共感と感動のお仕事小説。芸術選奨新人賞受賞。
作者 | 津村 記久子 |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2018年11月28日 |
『ディス・イズ・ザ・デイ』
作者 | 津村,記久子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2021年10月 |
『アレグリアとは仕事はできない』
「おまえなあ、いいかげんにしろよ!」と叫びたくなるほどの性悪女、アレグリア。男に媚ばかり売って、すぐ疲れたと言っては休み、ふて腐れて動かなくなる。ミノベの怒りはとどまるところを知らないのだが、まわりの反応はいまひとつ。コピー機に文句を言ってもねえ、と先輩は言うが…。表題作に、地下鉄で繰り広げられる心理戦を描く「地下鉄の叙事詩」を併録。
作者 | 津村記久子 |
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価格 | 638円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2013年06月 |
なんとも奥深い、津村記久子さんの世界に酔いしれました。作品を通して見える彼女の視点は、常に独特でありながらも、我々の日常に深く根付いています。一つ一つの物語は個々に鮮やかで完結していますが、同時にそれぞれかすかに繋がっているようにも感じられます。
彼女が描く登場人物たちの心情や世界観に触れることで、決して平坦ではない人間関係や内面の葛藤、そして生活そのもののメタファとなるようなまるで新しい視点、想像を超えた視点を提供してくれます。それこそが津村さん独自の世界感とも言え、読み手の心を強く捉える理由でしょう。
そして何より、彼女の語り口。一見淡々としていても、その裏にある感情や思考を巧みに表現する彼女の筆致には、感動を覚えます。文体の美しさはもちろん、その言葉が持つ力、それが作り出す世界の広がり、全てが私たちの心を豊かにします。
芥川賞作家だからというだけでなく、津村記久子さんの作品はその素晴らしさ自体が、紹介する価値があると断言します。津村さんの世界に興味が湧いた方、一読をおすすめします。きっと、あなたが思う以上に多くの感動と共感を得られる筈です。新たな感じ方や考え方の一端を覗き見ることができ、上質な時間を過ごすことができます。
ここまでお読みいただきました皆様、津村記久子さんの世界にぜひ足を踏み入れてみてください。それが、今日の私からのささやかなおすすめとなります。どれも価値ある作品ばかりですから、どの作品から読んでも絶対に後悔はしないでしょう。
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