上田秀人 おすすめ時代小説 6選

上田秀人さんの作品は、まるでタイムマシンに乗ったかのように、読者を江戸時代へと誘います。彼の描く世界は、生活のリアリティと歴史の厳しさが同居する、珍しい要素と人々の生活の中に埋もれています。落語家や手代、女性達の活躍する様子は、当時の人々がどのように生き生きと生活していたかを垣間見せてくれます。また、シリーズ物の作品では、登場人物の人間性や成長を追うことができ、一作品ごとに内容が深まるのが魅力です。さらに、彼の作品は評価も高く、数々の賞に輝いています。時代小説ファンはもちろん、そうでない方にもおすすめの6作品をご紹介します。
『密封 奥右筆秘帳』

立花併右衛門は江戸城の書類決裁に関わる奥右筆組頭。権勢を誇った田沼意次の孫意明の死亡届を見て、12年前の田沼意知刃傷事件に疑念をはさむ。その帰路、何者かの襲撃を受け、隣家の次男柊衛悟を護衛につけるも、2人はすでに幕政の闇の渦中にあった。読み応え抜群、気鋭の新シリーズ開幕。2009年この書き下ろし時代小説がすごい! 第1位。(講談社文庫)
右筆の筆が、剣士の太刀が、幕政の闇をぶった斬る!
無類の斬れ味、上田秀人、講談社文庫に初見参!
立花併右衛門(へいえもん)は江戸城の書類決裁に関わる奥右筆(おくゆうひつ)組頭。権勢を誇った田沼意次(おきつぐ)の孫意明(おきあき)の死亡届を見て、12年前の田沼意知(おきとも)刃傷事件に疑念をはさむ。その帰路、何者かの襲撃を受け、隣家の次男柊衛悟(ひいらぎえいご)を護衛につけるも、2人はすでに幕政の闇の渦中にあった。読み応え抜群、気鋭の新シリーズ開幕。〈文庫書下ろし〉
第一章 過去の亡霊
第二章 栄光の残滓
第三章 白刃の閃
第四章 禍福の縄
第五章 権への妄執
第六章 墨の威力
作者 | 上田 秀人 |
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価格 | 924円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2007年09月14日 |
『孤闘 - 立花宗茂 (中公文庫 う 28-7)』

作者 | 上田 秀人 |
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価格 | 330円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2012年11月22日 |
『波乱』

作者 | 上田,秀人,1959-2025 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2013年11月 |
『危急 : 辻番奮闘記』

作者 | 上田,秀人,1959- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2017年03月 |
『戦端』

作者 | 上田,秀人,1959-2025 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年07月 |
『勘定侍 柳生真剣勝負〈一〉 召喚』

大坂商人、柳生一族の陰謀に巻き込まれる!
時は寛永十三年ーー江戸城黒書院に呼び出された、惣目付を務める柳生但馬守宗矩。
上段の間の襖が開くと、老中の堀田加賀守より、「役目に奨励をもって、四千石を加増する」との旨が伝えられた。
本禄の六千石と合わせて、ついに一万石となり、晴れて大名となった柳生家。
だが、宗矩の顔は沈んでいた。
大名を監察する惣目付が、大名になっては都合が悪いためだ。
案の定、宗矩は即日惣目付を解かれ、監察される側に回されてしまう。
惣目付時代に買った恨みから、痛くもない腹まで探られてはかなわない。
なにしろ旗本から大名になれば、典令や家政が大きく変わるため、隙を生みやすいのだ。
一族最大の危機から逃れるべく、策を講じなければならなくなった宗矩は、なかでも武士が苦手とする金勘定が危ういと考え、ある秘策を思いつく。
なんと、大坂一と言われる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫である一夜を召し出すという。
いったい柳生家と一夜は、どんな関わりがあるのか?
武士となった一夜に、宗矩の嫡男である十兵衛は、柳生家の者として剣術を身につけよと新陰流を指南するが……。
果たして一夜は柳生家を救えるのか?
痛快時代小説シリーズ第一弾!
【編集担当からのおすすめ情報】
押しも押されもせぬ、大人気の歴史時代作家が小学館文庫に初登場!
著者最新シリーズは、これまでのファンも必ずご満足いただける、一味違う傑作です!!
第一章 奪われる血
第二章 待ち受ける穴
第三章 無理難題
第四章 剣と金
第五章 衝突する思惑
作者 | 上田 秀人 |
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価格 | 715円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2020年02月06日 |
これまでに紹介してきた上田秀人さんの時代小説6作品、皆さんはいかがでしたでしょうか。一作一作が歴史と個性に溢れ、香り高い日本文化を感じさせてくれる作品ばかりですよね。上田さんの作品に共通するのは、豊かな人間ドラマと緻密な時代背景、そして何より架空の偉人や歴史的なエピソードを活かしたストーリーテリングの妙です。
個々のキャラクターが抱える葛藤や愛憎、そしてその中に散りばめられた知識や思索が絡み合って、私たち読者には非日常の世界を見せてくれます。また、時代背景や文化が真摯に描かれていて、ただのエンタメではなく知的な刺激も与えてくれるのが魅力的ですよね。
紹介した6作品すべてを読んでみれば、上田さんの作品に通じる骨太の人間ドラマと情緒豊かな時代背景がより深く理解できることでしょう。ただ、さすがに一度にすべてを読もうとすると時間も大変ですよね。だからこそ、皆さんの好みや時間の許す範囲で少しずつ楽しんでみるのも良いと思います。
また、初めて上田さんの作品に触れる方で、どれから読んでいいのか迷っている方もいるかもしれませんね。そんな方は、一作目に心を奪われた作品から読んでみてください。それがきっと入口になり、上田さんの奥深い世界へと引き込まれることでしょう。
時代小説が好きな方はもちろん、暗闇の夜道でふと見つけた迷子猫を抱きしめたくなるような、人間の優しさや哀しみ、愛情や勇気を感じたいという方にも、ぜひ手に取っていただけたらと思います。それでは、上田秀人さんの魅力あふれる作品と共に、素晴らしい読書時間をお過ごしください。
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