画家 ミレーを知る本 おすすめ4選 生涯・作品など

画家ミレーの素晴らしい生涯と作品を深く知りたい皆さん、こんにちは。今回は、ミレーに焦点を当てた4冊のおすすめ本をピックアップしました。幼少期から晩年までを紐解く伝記や、ミレーの愛した田園風景が語る彼の人間観を探る評論。そして、名画の誕生秘話を描いた物語。個々の本が、ミレーの魅力をそれぞれ独自の角度から紐解いてくれます。どの本も、ミレーの芸術に魅せられたあなたに贈る一冊。どんな人物だったのか、何が彼を突き動かしていたのか、その答えを見つけられるでしょう。
『ミレーの生涯』

「彼の描く農民の中に見出すことができるもの、それは穏やかさであり、力であり、苦悩である」(A・デュマ)。仏ノルマンディの農家に生まれるも、天賦の才を発揮し画家の道を歩んだミレー。寡黙で正義感に溢れる男は、その才能を賞賛されながら、農民の真性を描こうとしたがゆえに酷評と貧困に苦しんだ。公私共に彼を支えた友だからこそ描ける、巨匠の知られざる姿、名画が生まれた背景とその魅力を、貴重な証言と共に描き出す。
まえがき
一 ミレー家の人々
二 故郷グリュシー──少年時代
三 感性を育んだ豊かな環境
四 シェルブールからパリへ──修業時代
五 不遇なパリ時代
六 ルーヴル美術館──巨匠との対話
七 美術学校と仲間たち
八 故郷へ、そしてシェルブール
九 シェルブールとル・アーヴルでの活動
十 再びパリ。官展に出品
十一 初めての成功《箕をふるう人》
十二 バルビゾンへ出発
十三 《種をまく人》、そして祖母と母の死
十四 窮乏生活の中での制作
十五 グレヴィルへの旅
十六 一八五五年の万国博覧会へ出品
十七 試練と貧窮の生活が続く
十八 《落穂拾い》、賞讃と誤解の狭間で
十九 たび重なる苦難に立ち向かう
二十 珠玉の名画《晩鐘》
二十一 一八六〇年代、充実した時代
二十二 再び攻撃と非難の渦の中で
二十三 ミレーの挑戦──一八六三年の官展
二十四 古典文学と詩への傾倒
二十五 装飾画の依頼
二十六 テオドール・ルソーとの友情
二十七 美術愛好家ガヴェとの友情
二十八 妹の死、妻の病気
二十九 一八六七年万国博覧会での成功
三十 レジオン・ドヌール勲章の受章
三十一 晩年のミレー評
三十二 普仏戦争下のミレー
三十三 評論家シルヴェストルの手紙
三十四 最晩年の制作活動
三十五 高まる評価
三十六 一八七五年、ミレーの死
参考資料
芸術に関する覚え書き
あとがき
文庫版へのあとがき
年表
図版一覧
作者 | アルフレッド・サンスィエ/井出 洋一郎 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2014年04月25日 |
『もっと知りたいミレー 生涯と作品』

19世紀、フランスのバルビゾン派の画家の中でも最も愛される画家ミレーの画業を傑作とともに紹介する入門書。近年の研究成果を踏まえ、ミレー神話の解体と再生を試みます。そこから見えてくるのは、二度と戻れない故郷への思い、痛烈な喪失感、鎮魂と復活への願い、そして何より描く喜びと自然との一体感──。優れた芸術作品は時代を映しだすとともに、時代を超えて見る者の魂を揺さぶることを教えてくれます。
ミレーは「農民画家」として知られますが、目に見えない神秘に対する関心も深く、ロマン主義を継承し印象派や象徴主義を先取りするような瑞々しい風景画も描いています。ミレーは、光が同時に闇を強調し、情景に神秘的な性格を与えることを熟知していました。村はずれに広がる満天の星空を愛でる感性、何気ない自然の美しさを見つめる繊細な眼差しは必見です。パステル画家としての才能も見過ごせません。いま一度、過去に定着したイメージにとらわれずに見直したい画家です。
作者 | 安井裕雄/高橋明也 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 東京美術 |
発売日 | 2014年04月 |
『ミレーの名画はなぜこんなに面白いのか (中経の文庫)』

作者 | 井出 洋一郎 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2014年05月01日 |
『「農民画家」ミレーの真実』

作者 | 井出,洋一郎,1949-2016 |
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価格 | 不明 |
発売元 | NHK出版 |
発売日 | 2014年02月 |
以上、画家ミレーを知るためのおすすめの4冊をご紹介しました。みなさんにとって新たなミレー像が見出せる一冊に出会えたらとても嬉しいです。
全てを超越した、ミレーの世界観は一見すると静謐で平和であるように見えますが、その背後には風景や人々に対する深い共感と高い美意識が息づいています。それぞれの作品から感じる、その強い描写力と表現力、そして作品一つ一つに秘められたメッセージや意味を理解することで、ミレーの人間愛や生命への敬意が更に深まるでしょう。
そして、これらの本を通してミレーに対する理解が深まることで、実際に彼の作品を見るときに、より深く、より豊かに楽しむことができます。それぞれの本が提供する視点が、ミレーの作品を多角的に捉え、それぞれの作品が持つ独特の魅力を感じ取る手助けをしてくれること間違いなしです。
生涯を通じて農民の暮らしを描き続けたミレー。しかし彼が伝えたかったのは、ただそこに存在する風景や人々だけではありません。一見平凡でありながらも、その中にある何か大切なもの。それこそがミレーが私たちに伝える世界だと感じます。
ミレーの描く油絵から感じる、静けさや温かみに触れたまま、これからもたくさんの読書をお楽しみください。そして、ミレーの作品と共に過ごす時間が、皆さんの人生にとって貴重な時間になることを願っています。
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